プロレス界・格闘技界に多大な影響力を持ち、
さらには国会議員でもあるアントニオ猪木。

「燃える闘魂」というキャッチフレーズ、
「元気ですかー!?」「1、2、3、ダー!」という定番とともに
セットメニューの中で重要な役割を果たすのが、
入場テーマ曲「炎のファイター」(イノキボンバイエ)だ。

出典 YouTube

もともとは「格闘技世界一決定戦」の対戦相手
モハメッド・アリ(当時のボクシング世界王者)のテーマ曲「アリボンバイエ」であり、世紀の一戦後に、激闘を通じて芽生えた友情の証として
アリが猪木に贈ったとされるものである。

出典 YouTube

しかしながら、残念なことに7月9日、
作曲したマイケル・マッサーが亡くなった。

晩年のマッサー

出典 http://image2.findagrave.com

若き日のマッサー

出典 http://www.music-news.com

もっとも、猪木の(アリの)テーマ曲を書いた人だからといって、
マッサーは、レスラーやボクサー専門だったり、
勇ましい曲専門の音楽家というわけではない。むしろ、猪木&アリのテーマ曲はイレギュラーであり、
本来は美しすぎるラブバラードの専門家である。ホイットニー・ヒューストン「すべてをあなたに」、
ロバータ・フラック「愛のセレブレイション」、
ダイアナ・ロス「マホガニーのテーマ」
ナタリー・コール「ミス・ユー・ライク・クレイジー」など、
名曲中の名曲を連発した人である。

ちなみに曲作りのパートナー、作詞家ジェリー・ゴフィン氏は
2014年6月に逝去。

もっとちなみに、この夏はホイットニーの娘の訃報も…(7月26日)

話はマッサーのことに戻るが、決して楽曲を量産する人ではなく、
作曲自体も90年代以降はほぼ行なっていないようである。

しかしそれは、才能の枯渇などではなく、提供楽曲がことごとくミリオンセラーゆえに、
経済的にガツガツ書く必要がなかったからではないだろうか。

作曲家になる前に既に株の仲買人で成功していたというし、
印税収入もうまく運用して、
悠々自適なリタイア生活を送っていたものと推測できる。

本人が活動からリタイアし、ついにはこの世から去っても、
生み出した作品は今日も誰かが聴いていて、
それぞれの状況において、ロマンチックに浸ったり、
闘魂を奮い起こしていたりする。

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