2011年5月、日産はニューヨーク市と市内を走るタクシーを10年間独占供給する契約を結びました。車両は「NV200」という名前で日本では「NV200バネット」と呼ばれているミニバンです。ニューヨークには1万3000台のタクシーが順次すべて日産に変わっていくわけですから、すごいですね。

香港版のNV200

出典Nissan Hong Kong

実はニューヨークだけではなく東京で750台走っているほか、2015年10月からはバルセロナで電気自動車版の「e-NV200」が走ることが決まっています。そして香港でもLPGガスとガソリンエンジンという形の「ハイブリッド」で走行を始めました。

サイドビュー

出典Nissan Hong Kong

ミニバンのタクシーですから座席のみならず全てにゆとりがあることが特徴です。座席は前の座席との距離がたくさんあるだけではなく、頭から天井までの距離も余裕があります。しかもドアも大きく開けるように設計されていてベビーカーを直接、載せられるサイズです。シートもタクシー専用に設計されたものになっています。3列目を座席とせずトランクルームにしているので、スーツケースを4つは入る大きさに設計されています。

大きな室内

出典Nissan Hong Kong

筆者が住んでいる香港版はディスプレーをつけるほか、WiFiを装備するのなど乗客も観光客もありがたい装備が充実。3列目の部分に収納スロープを使って車いすが直接載せられるという画期的なタクシーです。香港のタクシーはニューヨーク位の数のタクシーが走行しているのですがニューヨークとは違い民間契約でやらないといけないので一気に日産のタクシーに代わることはありません。そこは営業の人の販売努力が必要ですが、街を歩いていても見かける頻度が増えました。

こんな感じで車椅子を載せます

出典Nissan Hong Kong

後部座席のディスプレー

出典Nissan Hong Kong

話は戻りますが、基本の車は同じですから、香港であろうが、ニューヨークであろうが、バルセロナであろうが、東京でもすべて同じ乗車感覚が得られることは間違いありません。車の性能が上がり、環境に良く、乗客に優しいのなら、タクシーとして採用されるに値する理由がたくさんあります。ロンドン向けのはフロントのライトを丸型に変更するなど現地に合わせた対応もしています(諸事情で中断中のようですが…)。
いずれ日産タクシーが世界のタクシー車両を席巻する日が来るかも知れません。

香港の夜の街並みがこんな感じで見られます

出典Nissan Hong Kong

この記事を書いたユーザー

nobu takeda このユーザーの他の記事を見る

メディア業界で約20年の経験を持つフリーランス・ジャーナリストです。政治経済からスポーツ、グルメ、エンタメまで広くカバー。香港との関わりは2001年から。10年前からライフスタイル・ブランドLiucia(www.liucia.com)を共同で立ち上げ、経営もしています。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス