出典FNNニュース動画より

韓国のソウル市内にある西大門刑務所歴史館を訪問した鳩山由紀夫元首相が、12日(水)日本統治時代の思想犯をしのぶモニュメントに「土下座」したとの誤解が広がり波紋を呼びました。

yahooニュース「韓国でひざまずき謝罪 鳩山 由紀夫元首相の行動に波紋」

この刑務所では日本による統治時代、独立活動家らが収監されており、収監された思想犯らに対して拷問が行われ、殺害された歴史を持っています。鳩山元首相は約40分に渡って館内を見学し、その後、追悼のモニュメントに献花。靴を脱いでひざまずき、手をついて祈りを捧げました。

そののちの記者会見での鳩山元首相の言葉です。

「本日、元総理大臣として、また、一人の日本人として、もとより、一人の人間として、西大門刑務所を訪れて、日本が貴国を植民地統治していた時代に、独立運動、万歳運動で大変尽力をされた柳寛順さんをはじめ、多くの皆様方をここに収容して、拷問という大変ひどい刑をあたえ多くの命まで奪ってしまったという事実を、この場で思い出して心から申し訳ない、おわびの気持ちをまず捧げてまいりたいと思います。」

出典鳩山元首相のコメント

鳩山元首相は、心から謝罪の気持ちを繰り返し述べています。

私自身はこの歴史館を訪れたことはありませんが、どんな場所であるか写真で見ました。ソウルの独立記念館と同じように、日本人によって韓国人がどのような仕打ちを受けてきたのか、ろう人形などで再現されている場所です。

鳩山元首相の言葉に出てきた「柳寛順さん」

柳寛順(りゅうかんじゅん / ユグァンスン)(1904―1920)は、わずか16歳で亡くなったとされている韓国の少女でした。

朝鮮の民族解放に殉じた少女。梨花学堂学生であった。15歳のときソウルの三・一独立運動に参加した学生リーダーの一人。
学校閉鎖後、故郷の忠清南道に帰り、天安、燕岐(えんき)、清州、鎮川(ちんせん)など各地で運動の継起を企図した。並川市場蜂起(へいせんいちばほうき)を指揮して逮捕、投獄された。
日本当局の拷問に屈せず、裁判の不当を糾弾し続け、民衆に民族独立の正当性、祖国愛の尊厳を教えた。拷問により病死。「朝鮮のジャンヌ・ダルク」ともいわれている。

出典日本大百科全書(ニッポニカ)

問題となったのは、鳩山元首相がこのモニュメントへの祈りを捧げた部分で、写真では一見、「土下座」のように見えるためか、ネット上で一部が「国辱だ」などと批判。「二度と帰ってくるな」「暗殺されて当然」などの過激な意見が噴出しました。

しかし私自身も韓国の文化に詳しくなく、知らなかったことですが、鳩山元首相のこの行為は日本人が言うところの「土下座」のように見えるかもしれませんが、韓国では「クンジョル」と呼ばれる最上位の敬意を示す「最敬礼」の作法であり、屈服の意を示す「土下座」とは全く別とのことでした。

韓国語では、お辞儀のことを「チョル」、最も丁寧なお辞儀は「クンジョル」というのだそうです。

他国で慰霊の意を示す際に、その国の作法にならうことは特に珍しいことではく、2001年には小泉元首相が、安倍首相も今年(2015年)1月にイスラエルのホロコースト記念館を訪れた際に現地の作法に従って慰霊の意を表していました。

「韓国式の作法である」と最初に知ったのは、長野県の牧師先生のFacebook投稿でした。

鳩山さんが、韓国の3.1独立運動で日本の官憲によって逮捕され拷問され処刑された人々の刑務所を訪れ、そこで韓国の礼法における最敬礼(クンジョル)をもって哀悼の意をささげたら、これを屈辱を含む日本風の「土下座」と誤解した人々が大騒ぎしています。

先だって、来日したオバマさんが天皇陛下に日本式に深いお辞儀をしたことに対して、日本の礼式について無知な米国民の中には、非難する人々がいたのと類似している現象。そういう人々は、現人神にオバマが偶像崇拝しているとでも思ったのでしょうかね。そうまで思わなくても、「宗主国はこちらなのに」という不満でしょうか。

「神以外に頭を下げるのは偶像礼拝」と教わってきた、あるいは、偉い人は頭は下げないという文化の米国人が、このことを理解できなくてもしかたないかなとは思いますが、わが国の文化は、「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」です。天皇陛下のパラオにおける追悼は、実にその模範です。頭を下げることを嫌う首相とかネトウヨと呼ばれる人々は、なんか日本的でない人々だなあと私は思います。

それに、韓国で、過去、私たちの先祖が植民地支配の時代に、インフラ整備、教育整備をしてやったとかいっても、悪いことをして来たことは覆いがたい事実です。過去の日本人がしたことは、現在の自分とは関係ないという、極端な個人主義者でないかぎり、(個人賠償について議論はあるとしても)申し訳なかったと思うのがあたりまえでしょう。

出典 http://d.hatena.ne.jp

参照ブログ記事:「鳩山元首相の最敬礼について」(Facebook投稿と同内容)

「韓国の文化を知らなくて、ごめんなさい」

日本人は、先の戦争で韓国の方々の生活を一変させてしまいました。

もし私たちが「明日から日本語を使ってはいけない。韓国語を使わなければならない。現在の個人の信教にかかわらず、特定の宗教に従わなければならない。」と言われたらどうでしょう。

そういうことを日本は韓国の方に強要してきた。それに従わなければ、日本当局から拷問を受けた。鳩山元首相の謝罪の言葉に出てきた「柳寛順さん」は、わずか16歳の少女だった。

先の歴史について、歴史館を訪ねた鳩山元首相が謝罪と慰霊の意を表すことは、土下座という形式であろうがなかろうが、元総理大臣であろうがなかろうが、一人の日本人として、一人の人間として、正常な心から出た謝罪であったと私は思います。

逆にあのとき、鳩山元首相が「俺は関係ない。謝罪しない。」と言い放たなくて良かったと思います。歴史館を見学してなお謝罪の気持ちや言葉もなかったとしたら、そっちの方が逆に数倍の非難に値するようなことに繋がったのではないでしょうか。

私を含めて多くの日本人は先の歴史をよく知らず、韓国語は話せず、韓国の文化を知らず、理解していないのが実情です。

「韓国の文化を知らなくて、ごめんなさい」
謝るべきことが、また一つ増えてしまったな。そんな気持ちがしました。


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