《私も多忙を極め、あまり妻といる時間がなかった》

商社マンの私。妻と結婚して10年ほどになる。結婚して7年ほど経った頃、ようやく子供が出来た。だが、年がら年中忙しく、家には寝に帰るだけのような生活だった。

《それは娘が3歳になった頃の時だった》

私の稼ぎは決して悪いほうではなかったが、自分で自立がしたいのか、妻はパートに出ていた。だかしばらくしてそれまで体が弱いわけではなかった妻が突然、体調が悪くなり入院を余儀なくされた

《ただの検査入院だと思っていたけど・・・。》

パートにも出ていたし「一時的に疲れが溜まったんだろう」くらいに思っていた妻の入院。精密検査をすることになり、「数日間の入院」と医者も言っていた。

《検査で大変な病気が見つかった。》

なんということだろう。妻はガンにかかっていた。健康でなにごともなく暮らしていると思っていた妻の体をガンはひそかに蝕み続けていた。

《そして娘が3歳半になったとき、妻は他界した》

私が3歳半になった桜の綺麗な時期、妻はあっけなく他界してしまった。これからどんどん成長する3歳の子供を残して死ぬのはさぞかし無念だっただろう。

《4歳になった娘と母も一緒に妻の墓参りに出かけた》

娘が4歳になったある日、私の母と娘で妻の墓参りに出かけた。娘は毎日見ているのになんだか大きくなったような気がした

《妻の墓前で娘が妻につぶやいたこと》

妻が死んでからしばらくは「ママに会いたいよーー」「ママ、どうして死んじゃったの?」と泣かない日はなかった娘。だけど妻の墓前でこうつぶやいたのだ。「4歳になったからもう泣かないんだよ」これには一緒に居た母も涙を流していた。

《実はおばあちゃんとの約束だった》

実は「4歳になったらもう泣かない」というのは娘がおばあちゃんと交わした約束だったのだ!それを母から聞かされ私もちょっとほろっと来た。

《妻はもう居ないけれど・・・。》

妻は亡くなってしまったのでもう肉体はありません。でも魂は残っていてきっと娘のたくましい宣言を聞いていたと思います。娘はのびのびと育ち、すでに平仮名もかけるようになってきている。妻はどこかで娘を見守っているに違いない。私はそう確信している。

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