'Oh my goodness! (なんていうことだ!)'

という言葉を発するとすぐにオレンジの囚人服を身にまとった被告人はその場に泣き崩れた。

場所はアメリカ・マイアミにある裁判所。

被告人の名前はアーサー・ブース(Arthur Booth)氏、49歳。

盗難車と見られる車両をブース被告が運転しているところを警察が発見し、
即時に停止要求をかけたものの、ブース被告はそれを無視して走行。
警察はそれを逃走と見なし追走した後、ブース被告の車両が他の車両と衝突したのが原因で車から出てきて逃走を試みた被告を、警察は間もなく逮捕。

彼は侵入窃盗、重窃盗罪、逃走、逮捕妨害などの罪に問われマイアミのこの裁判所に連れて来られたのです。

実は同級生だった裁判官と被告人の二人

裁判官の名前はミンディー・グレイザー(Mindy Glazer)さん。

4人の子供を持つ母親でもある。

ブース被告を前に罪状が言い渡されて一連の問答が終わった後、グレイザー裁判官が口を開きます。

「ブースさん、あなたに質問があります。あなたはノータリスト中学校に行っていましたか?」

その質問を聞いた瞬間、被告はすべてを悟ったように驚きで「なんてことだ!」と発した後顔を手で覆い何も言えなくなります。

二人が再会した実際の映像

出典 YouTube

グレイザー裁判官:「ブースさん、あなたに質問があります。」

ブース被告:「はい、なんでしょうか?」

グレイザー裁判官:「あなたはノータリストの中学校に行っていましたか?」

ブース被告:「なんてことだ!!」

グレイザー裁判官:「あなたとここで会うとは、残念です。」

ブース被告:「なんてことなんだ!!」

グレイザー裁判官:「私はあなたに一体何があったんだろうといつも考えていたんですよ。」

ブース被告:「なんてことだ・・・」

グレイザー裁判官:「この人は中学時代一番良くできた子供で、私は他の子供たちとも一緒に、彼とサッカーをして遊んでいたんですよ。・・・それが、どうでしょう。

ブース被告:「なんてことだ・・・」

グレイザー裁判官:「ここで会うなんて、本当に残念です。ブースさん、あなたが更生することを願います。頑張ってください。

悲しいことは、お互い年をとったってことですね。

本当に応援しています、ブースさん、どうかあなたがこの罪を償い、今度は法に従った人生を送ることを願っています。」

そう言い終わったグレイザー裁判官と彼女を見つめるブース被告の二人は、

同級生のあの頃に戻った様な表情をしています。

裁判官と被告人、立場のまったく違う同級生同士の運命的な再会

グレイザー裁判官が声をかけていた間、ずっと「なんてことだ、なんてことなんだ!」と動揺し叫んでいたブース被告。

そしてグレイザー裁判官の優しい言葉に、中学の頃、きらきらと輝いていた昔の自分を思い出し「なんてことをしてしまったのだ!」と自分に対する後悔の念でいっぱいになり、その場に崩れさり涙を流したのだと思います。

かつて一緒にサッカーをしていた同級生同士が、裁判官と被告人といった全く違った立場で果たしたこの再会は、何か運命的なものを感じずにはいられません。

グレイザー裁判官が審議が終わった最後の最後で被告に声をかけたのも、
無邪気に遊んでいた仲間だった彼、そして中学では一番優秀だった彼に一体何が起こって罪を犯すことになってしまったのだろう・・・と、疑問を抱かずにはいられなかったのでしょう。また、「どうか更生して欲しい。もう二度と罪は侵さないで欲しい。」という強い思いが彼に声をかけ、彼を励ます行動に出たのだと思います。


罪を憎んで、人を憎まず・・・

かつて一緒に運動場のグラウンドを駆け回った同級生の彼。

その人が罪を犯し、今裁判官である自分の目の前にいる。

罪人なんて知らないわ!と知らん顔をすることもできたはずです。

しかしグレイザー裁判官はしなかった。

罪を憎んで、人を憎まずというフェアな姿勢を通した。

そして彼を讃え、優しい励ましの言葉をかけた。

そのグレイザー裁判官の人としての温かみに、心うたれた、ドラマの様な本当に起こった話でした。

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