私、民間企業を辞めているんです

私、大学の時に「塾講師」で、結構成功しまして、給料もかなり高かったんです

それでね、教育学部にいたんですけど、「教育って楽勝だな」って思っちゃって

「別の道にチャレンジしよう」

って思ったんですね
うちの親父が営業で結構良い地位まで昇っていたので、それを目指してやろうと思って、取引規模の大きい、営業系の会社を2社受けたら2社とも受かったんですよ

んでね
日本でその業界で1位と2位の会社だったんですけど父親に「上を狙え」と言われて、1位の方に入ったんです(本社が2つある、本当にデカい、誰でも知っている企業だった)

研修を何回かやって配属されたのが

「日本で一番の売り上げを上げている営業所」
「日本で一番の売り上げを上げている部署」でして

そこに新人が配属されるのは、もう十何年ぶりじゃないかって言われました。「期待しているよ」って直に言われたりもして、22歳の私はよくわかっていなかったんですが、今思うと、大変な評価を受けていたみたいなんです。

配属された「日本一の部署」

私が配属された「日本一の売り上げをほこる部署」は、私入れて5人か6人の部署だったんですけど、平社員が私一人だけで、部長が一人、そのほかは全員課長という肩書きの恐ろしい部署でした

どのくらいスゴいかというと

課長の一人が

「先月の契約はかなり良かったからなー」

といって
昼休みに「近所のトヨタに行ってくる」といって「現金」で「プラドの新車」を本当に買いに行く

そんな部署でした

会社自体も大きくて、新人でも、何もしなくても、冬のボーナスが手取りで100万を超えます

「オマエを30代で課長にして年収2000万だ!」

そう言われたのを良く覚えています

今、39歳ですけど、当然年収2000万なんて、夢のまた夢です。会社にいたら、大変なことになっていたんでしょうね・・・。

給料が多いという仕事の現実

でも、現実は私の思っていたこととは違いました

実際の仕事は

「1日100件以上の飛び込み営業」

でして、営業がこういうことをするというのは親父にも聞いていたし、「大変だ」というのも聞いていましたが、それ以上に

「やった分だけ成果がかえってくるのが良い」

という言葉と

「たぶん何とかなるだろう」

という根拠の無い自信で飛び込んだ営業の道

毎日飛び込み営業して、断られ続けて、私の体に異変が起きたんです。

思っていたより、自分は弱く、何もできない人間だった

まず、メシが食えなくなり

夜、眠れなくなり

飛び込み営業をする時の「ピンポン」を押す指が震えるようになったんです

それでも「頑張らなきゃ」と思って必死にやりましたが、どんどん体重は落ち周りからも心配されるほどでした

目の周りはクマができ、とても営業できる顔ではありませんでした

ますます寝不足になり、朝起きれなくなり、それでも無理矢理会社に通い続けましたが、やはり、無理がたたって休むハメになりました・・・

ある施設の横で、涙が止まらない

しばらく休んで復活して、チャリンコこぎながら飛び込み営業をしていたとき、意識朦朧としながらとある施設の横を通ったとき、懐かしい、ある音が聞こえたんです

それが
「体育館のバスケットシューズの「キュッキュッ」という音」
でした

そこで思ったんです

「ああ、何でオレ、先生の道を自分で閉ざしてまで、こんな事やってるんだろう・・・」

つらくて涙が出たのを覚えています

23歳。

まだ若い私がスーツ着て、岩手の外で泣いていました

何もかもがうまくいっていた22歳まで
それが23歳で一変しました

研修までは成績もトップクラスで人事の方にも褒められたくらいです

まあ、普通新人が配属されない部署に行ったくらいですから評価されていたんでしょう

でも、23歳の私は、自分を知りませんでした

そう、愚かで若かったんです

何も考えられない精神状態の私を友人の一言が闇の中から救ってくれた

夜、大学の同級生に電話しました
そこで、彼が言った一言が私の人生を変えました

「だから、オマエは最初から先生やってれば良かったんだよ。何やってんだ。すぐ帰ってこいよ」

16年前ですが、良く覚えています。そこで分かったんです

「自分は何でもできるって思ってたけど「教育」の道しかできない人間だったんだ」

ってことです

教育関係の学部で、教育関係のことだけやってましたのでうまくいっていたんです
それを勘違いして「オレ、いけるかも」なんて思って別の道にチャレンジして、見事に挫折したわけです

「向いている」とか「向いていない」とか言いますけど、私は、「教育」一本しか無かったんです

それに気付かされまして、会社を辞める方向で話をしたら、東京から偉い人が来て引き留められました

部長にも引き留められ、課長には仕事中に温泉に連れてってもらって慰められ、色々ありがたい対応をされました

「はい、サヨナラ」ってはなりませんでした

でも、私の友達の一言がいつまでも胸に響き、結局、固い決意で親にも電話しました

親父には怒られ、母親は泣きました

じいちゃん

どうしようも無くなって、宮古のじいちゃんに電話しましたところ

「おまえの思うようにやりなさい」

と言われて、涙が出たのを覚えています

その後、じいちゃんから直筆の手紙が来まして、今でも大切にとってあります

「思うようにやれ」

とだけ書いてありました

じいちゃんもばあちゃんも亡くなりましたが
私の人生を大きく変えた返しきれない恩のある人です

会社を辞める時、「岩手で一番の先生になる」と宣言した


親は納得しませんでしたが、私の体調のこともあり辞めることになりました

最後の日の朝会で、その近辺の営業所につながる電話朝会で、電話機に向かって、泣きながら言いました

「全然役に立てなくてスイマセン。辞めて、岩手に帰りますが、岩手で一番の先生になります。今までお世話になりました。ありがとうございました」

最後は、泣きすぎて、なんて言ってるか分からなかったと思いますが、もう、衰弱しきって、体重も50キロ台くらいじゃなかったですかね?(身長は180cmです)。異常なほど落ちていました

精神的にやられて、今思えば「心療内科行き」の状態だったと思います

そして、先生の道へ


引っ越しが終わり、岩手に帰ってきて、教員採用試験の勉強をしながら、稼がなきゃいけないので大学時代にバイトしていた塾に行きました

すごく歓迎されまして「そのまま社員になってくれ」とも言われましたが「とりあえず、教員採用試験受けさせてくれ」と言うことで受験しました

どうせ、一日暇でしたので、12時間くらいは毎日勉強していましたね・・・

2次の面接には自信があったので、1次の筆記に全てを注いで無事に通過し2次も通過して合格しました

「さあ、やるぞ!」と思える「朝」のありがたさ

今、先生になって16年かな?経ちますけど、いまだに、会社勤めの同期とは年賀状のやり取りがあります

会社にいれば、今頃課長になって年収2000万円を超えていたかもしれません

でもね、違うんです。
辞めた私だから言えますけど

「朝起きて「今日も頑張ろう」って思える」

コレが大切なんです。私はそれを見つけられた、非常に幸運な部類の人間だと思いますが、本当に、いろんな人に感謝したいと思います

私、会社辞めるとき先輩から

「オマエには「次」があって良いな。オレには、この道しか無いから、辞めるわけにはいかないんだ」

って言われたのを良く覚えています

そうなんですよね。世の中みんな「やりたいこと」が分かってるわけじゃないです

でも、私はそういう経験を元に色々生徒に話をしていますので、まあ、ストレートで先生になった人よりは深い話ができているかな?とは思います。あれだけ、つらい思いしたのでね・・・

私にとっては、絶対に欠かせない自分のルーツであるので、「大きな挫折」でしたけど、良くこの話は生徒にはするので記事としてアップしてみました

ちなみに、私にアドバイスをしてくれた友人は、今は中学校の数学の先生をやっております

彼がいなかったら今の私はないでしょう

それくらい「自分では何も考えられない状態」に追い込まれていました

今日も授業やHRがあります

今から楽しみで仕方ありません

給料は、いくら公務員といえど、会社の時よりは3分の1以下に減ってます

でもね、違うんですよ。「金」じゃない。

やっぱりね
「よーし!行ってみようか!」
って、シャツをサッと着てパッと出かけられる、そういう毎日でありたいですよね

今から就職をする方で、この記事を読まれている方もいるかもしれませんが金も大切ですけど

「朝」

も大切ですよ

もうチョット言うと「明日も頑張るぞ!」と思える、夜も大切です

さあ、今日も張り切って頑張るぞー!

生徒が待っている教室へ、素敵な笑顔が待っている教室へ

私の居場所はそこにあるのだ

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株式会社KODAWARI公認レビュワー、SOLCO organic & design 公認レビュワー、MacWrapsアンバサダーです。現在13社の企業よりサンプルを提供いただき商品、サービスのレビューを行っております。Evernoteから正式に取材も受けまして、Evernote公式ブログに私のiPad活用法が掲載されておりますので、ご覧ください。https://blog.evernote.com/jp/2015/06/30/48548
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