ご存知でしたか?
離婚後の父親が養育費を支払い続けている割合を…
何と、19.7%なんですよ。
自分の犯した離婚という罪をキッカケに、自分の愛する子供を見捨ててしまう父親が80%以上も存在するなんて、信じられますか?
私には信じられませんでした。

私自身も、離婚という罪を犯してしまいましたが、自分がどれだけ貧しくとも、養育費の支払いを欠かした事はありませんでした。
それが、愛する子供に対する義務であり、母子家庭という厳しい環境を与えてしまった、せめてもの罪滅ぼしだと思うのです。
そして私は、最近になって養育費をきちんと支払っていて本当に良かったと、心から思える事件が起こりました。

6年前、小学校だった息子が電車から降りてきて、不安そうにキョロキョロと私を探していたのと同じ改札口で、私は今、その息子と、息子の彼女を緊張の面持ちで待っています。
離婚して、子供達との最初の面会日、初めての電車で、好奇心よりも不安の方が大きくて、兄弟が寄り添う様に電車から降りて来た姿が、今でも私の目にハッキリと焼き付いているのです。
その幼かった息子が今、彼女を連れて笑顔で目の前に立っています。
「よっ!!待った?」
その笑顔に促される様に、私は言ったのです。
「ううん、今来たとこやで。」
嘘です。
40分前から到着していました。
そんな父親の緊張をよそに、笑顔の息子は彼女を紹介してくれたのです。
「これ、彼女やねん。」
「どうも、始めまして。」
笑顔の彼女に、ドギマギした私も何とか挨拶を返しました。
「あっ、まいど…い、いや、どうも、始めまして。」
あの息子が彼女を…

両親の離婚に深く傷付き、母親の財布から3万円を盗んで私に叱られた時、「僕は絶対に、一生結婚なんてしないから…」と、悲しい決意を打ち明けて、号泣していたあの息子が…
そして、その息子に寄り添う様に、可愛い彼女がはにかんでいるのです。
私の息子を選んでくれた、大切な女性です。
私は、泣き出しそうな感情を押さえて、息子に聞きました。
「今から、どうする?」
「彼女が映画観たいって、ホットロード。」
「じゃあ、とりあえずチケット買ってからスタバで時間潰そっか。」
スターバックスではコーヒーを飲みながら、とりとめのない話しをたくさんしました。
私は、離ればなれに暮らす時間を、少しでも埋めようとして…
でも、緊張のために何度も会話でしくじったのです。
「妖怪ウォッチって、学校で流行ってるの?」
私のこんなバカな質問にも、彼女は笑って答えてくれました。
「小学校では流行ってるみたいですよ。」
しかし、息子は容赦なく笑っています。
「ハッハッハッ!(笑)アホや!!俺ら高校生やで!!」

息子よ、今のはギャグではないのです。
信じられないでしょうが、君の父親は緊張しているのです。
あまりの幸せに……
君達を不幸にした、こんなダメな父親が、こんなにも楽しい時間を過ごして良いのでしょうか?
君はもう、私のことを恨んでいないのですか?
そして、好きな人が出来たら、いつか結婚しても良いと思ってくれているのですか?

お昼ご飯が、彼女のリクエストでマクドナルドになったのは、ちょっと残念でしたが、本当に楽しい時間を過ごしたのです。
今度は、大人になった息子と一緒に、お酒を飲みながら仕事の愚痴を聞いてみたいと思いました。
だから私は、息子に顔むけが出来る様に、再会しても恥ずかしくない様に、これからもきちんと養育費を払って行くつもりなのです。

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長年勤めた会社を辞めて。
中国で会社を立ち上げて。
ベトナムでも会社を立ち上げて。
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