昨日は教会の子ども達と「アンパンマン」のDVDを見ました。

夏休みに上映されるアニメの映画は、大人も楽しめるような感動ストーリーになっているものがたくさんあり、「最近、感動した映画は?」と言う質問に「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」「アンパンマン」などと答える大人も少なくないそうです。

自分の顔である「あんぱん」を、お腹がすいている人や悲しんでいる人にちぎって分け与え、しつこく攻撃してくる「ばいきんまん」と戦う「アンパンマン」の生みの親「やなせたかしさん」は、2013年10月に、多くの人に惜しまれながら94歳で地上を去られました。

ご自身が徴兵、戦争を体験され、このときに飢えの苦しさ、22歳だった弟さんの死を経験されます。

「アンパンマン」の主題歌である「アンパンマンのマーチ」は、幼児が口ずさむにはびっくりするような深い歌詞で、いろいろなことを考えさせられました。

「アンパンマンのマーチ」は「弟さんの特攻隊での死を思い作られた」と説明される文章が多く出ているのですが、「ぼくは戦争は大きらい」というやなせさんが、「戦争や弟さんを思って、このような詩を作られただろうか?」と考えると、私自身はとても疑問でした。

「そうだ!嬉しいんだ生きる喜び」
とてもこのような言葉は出てこないんじゃないかな、と。

その後、著書の中でやなせさんはこのように思いを伝えられました。

「ぼくはそんなつもりはなかったのですが、「アンパンマンのマーチ」が弟に捧げられたものと指摘する人もいます」

出典「ぼくは戦争は大きらい」(2013年12月21日発行 株式会社小学館クリエイティブ)

アンパンマンのテーマソングは「なんのために生まれて、なんのために生きるのか」というのですが、実はぼくはずいぶん長い間、自分がなんのために生まれたのかよくわからなくて、闇夜の迷路をさまよっていました。

出典やなせたかし「やなせたかしの世界」

正義のための戦いなんてどこにもないのだ。正義は或る日突然逆転する。正義は信じがたい・・・。
逆転しない正義とは献身と愛だ。それも決して大げさなことではなく、眼の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えること。

出典やなせたかし「アンパンマンの遺書」

自分はまったく傷つかないままで、正義を行うことは非常に難しい。

出典心に響く世界最弱のヒーロー アンパンマンの正義

「自己実現」が素晴らしい生き方とされ、それを目指して生きる人も多い中、本当に最高の人生とは、人を助け、人を喜ばせることであり、本当の正義は「自己犠牲」が伴うものであることを、やなせさんは教えてくれたと思っています。

Youtube アンパンマンのマーチ歌詞付き

出典 YouTube

「アンパンマンのマーチ」

そうだ!嬉しいんだ生きる喜びたとえ胸の傷が痛んでも
何の為に生まれて 何をして生きるのか答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃えるだから君は行くんだ微笑んで。
そうだ!嬉しいんだ生きる喜びたとえ胸の傷が痛んでも。
嗚呼アンパンマン優しい君は行け!皆の夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ解らないまま終わる そんなのは嫌だ!
忘れないで夢を 零さないで涙だから君は飛ぶんだ何処までも
そうだ!恐れないでみんなの為に愛と勇気だけが友達さ
嗚呼アンパンマン優しい君は行け!皆の夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消えるだから君は行くんだ微笑んで
そうだ!嬉しいんだ生きる喜びたとえどんな敵が相手でも
嗚呼アンパンマン優しい君は行け!皆の夢守る為

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