近年、メールやfacebookなど誰かとコンタクトを取るのは専ら電子的だ。しかし、自分の字で想いを綴る手紙は、時代に関係なく人を感動させる。

今回、イギリスで、家族で引っ越した少年が元クラスメイトから28通の温かい手紙を受け取り、新しい土地で馴染めずにいた彼に笑顔を取り戻した心温まる記事がメディアに紹介された。

ADHDを患うダーシー8歳

出典 http://www.mirror.co.uk

エセックス州に住んでいたダーシー家族4人は、8週間前にスタフォードシャー州に引っ越した。ダーシーはADHD(注意欠陥・多動性障害)を患っており、普通の人と比べて人間関係をスムーズに築くことが困難といわれている。

元のクラスメイト達に会えない寂しさもあり、ダーシーはなかなか新しい土地、新しいクラスメイトに慣れずに葛藤していた。そんな姿を見て両親は、前の学校の担任に相談。そして元クラスメイト達は、ダーシーに手紙を送ることを思いついたのだ。

AD/HDは大きく分けて三つの特徴がある。まず不注意(注意欠陥)。自分に面白くないことや興味のないことをする時、やる意思や続ける根気が足りない。特に興味を持たないことに取り組んでいる時や、同じ作業を何度も長時間、繰り返す場合に目立つ。集中力が持続せず、作業終了前に別のことを始めるなどの行動をし、いったん気がそれると元の作業に戻るのが難しい。

次に多動性。必要もなく足を動かしたり、物をたたいたり、いすをゆすったり、といった症状だ。三つ目は衝動性。例えば、ゲームの時にルールは分かっているが、順番を待てない。突然、自分の思い付いた話を始めて、他人の話を邪魔する。周りの状況を判断できず、自分をコントロールできない。

タイプは三つに分けられる。多動や衝動性などの特徴が目立たない不注意優勢型。多動で衝動的な多動・衝動性優勢型。年少者に多い。双方が現れるのが混合型で、大半はこのタイプだ。

出典 http://qq.kumanichi.com

「みんなダーシーに会えなくて寂しがってるよ!」

出典 http://www.mirror.co.uk

元クラスメイトから届いた28通の手紙。1枚1枚に、友達のダーシーへの温かい思いやりが溢れている。引っ越ししてからというもの、笑顔を見せることがなくなっていたダーシーに笑顔が戻った。

出産時も難産だったというダーシー

出典 http://www.mirror.co.uk

プロのカメラマンである父ジョン(34歳)は語る。「ダーシーは、生まれて来る時に、へその緒が首に巻きついていて危険な状態でした。心拍数も低く、頭に酸素が十分回っていなかったのです。無事に生まれて育ってくれてることが奇跡なんです。」

「手紙のおかげで、以前のダーシーの笑顔が戻った。」

出典 http://www.mirror.co.uk

「元クラスメイト達から届いた手紙に、ダーシーは本当に感動していました。今時、手紙なんて古典的な方法ですが、やはり一番いい気持ちの伝え方だと思います。以前見せてくれていたような笑顔を、久しぶりに見ることができました。」

これからも頑張れ、ダーシー!

出典 http://www.mirror.co.uk

新しい土地に馴染むということは、大人でも時間がかかるものだ。ましてADHDを患うダーシーにとってはこれまでの8週間は、きっと大変だったに違いない。しかし、心優しい元クラスメイトのジェスチャーのおかげで、ダーシーに笑顔を元気を与えた。

自分の手で、直接想いを綴る手紙は字体にもその人となりが表れる。筆者も、どちらかというとメールよりも手紙を書く方が好きだ。そして誰かから手紙をもらうと、懐かしく、嬉しい気持ちになる。

手紙により励まされたダーシーが、新しい学校に1日も早く馴染んで新しい友達ができることを祈ろう。頑張れ、ダーシー!

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス