いつもYahooトップページを開く度に目にするニュースの中で、最もよく目にするニュースは「いじめ」に関するものではないでしょうか?

文部科学省の問題行動調査で発表された、2013年度の小・中・高校と特別支援学校でいじめと認知された件数は18万5860件だったそうです。

ここで、注意したいのはこれはあくまで認知数だということ。「いじめ」という性質上、この認知数と実際の件数にどれぐらい開きがあるのかは見当もつきません。

すごい「いじめ対策」のノウハウはすでに確立されている?

しかし、すごい「いじめ対策」が教育評論家の森口朗氏のブログで、すいぶん昔から公開されていました。

1.いじめの認知は、本人、親、友人の誰からの報告であっても「この事態を心配している人から報告があった」で統一する。
※いじめ加害者やその親は「誰がそんなこと言った」と言いがちなので、教員側の対応を統一しておくことは極めて有効と思われます。

出典 http://d.hatena.ne.jp

いじめられている子どもが最も恐れるのは、告げ口したのを加害者に悟られること。何れにせよ、加害者は被害者に「てめぇ、誰に言ったんだよ?」と攻めにかかるかもしれませんが、誰が報告したのかうやむやにすれば、被害者は「本当に知らないんだよ」と返事できる逃げ道ができるのではないかなと思いました。

2.必ず、一人の教員ではなくチームで対応する。
※チーム対応は教員の一番苦手とするところですが、是非克服してほしいところです。

出典 http://d.hatena.ne.jp

確かに、いくら優秀な先生でもチームで連携しないと「いじめ」を解決することはできないと思います。その理由は以下の手順を見れば一目瞭然。

3.複数の加害者(大抵そうです)と複数の教員が別部屋で1対1で対応する。
※ここで、各加害者の発言に矛盾が生じます。

4.15分後に部屋に加害者を残して教員が集合し、情報交換・矛盾点の分析を行う。

5.3・4を繰り返し追求することで、加害者に「いじめの事実」を認定させる。
※3・4・5は明日からでも実行できるノウハウではないでしょうか。「加害者に吐かせる」必要のある仕事(刑事に限らず税金徴収員等々)ではよく使うテクニックです。

出典 http://d.hatena.ne.jp

まるで尋問のようですが、これが「すごい」と言えるテクニックの内容。相手は子ども。いじめが事実であった場合、必ず矛盾点が生じて、加害者は白状せざるを得なくなると思います。

6.事実を認めた加害者に対し「泣くまで」反省を迫る。
※ここは教師の真骨頂です。中学生ともなると(特にいじめの加害者のような奴は)脅すだけでは、まず泣きません。そこで、刑事ドラマのカツどんに当たる要素が必要になるそうです。加害者ががんばってきたことの写真(部活動や体育祭・文化祭他)などを見せて、「なのにお前は、今、何をやってるんだ」みたいな感じで迫るらしいです。

出典 http://d.hatena.ne.jp

学校の先生が力量が問われる場面です。ここでいかに「落とすことができるか」が、その後に影響しそうな気がしますね。あと、大切なこととして、いじめの加害者も何らか(例えば家庭環境の問題等)のバックグランドがあって、いじめをするようになったことが考えられます。なので掘り起こすだけ掘り起こして、必要があれば加害者の「心のケア」もしてしまわないと、根本的な問題は解決できないと思います。

7.いじめの事実を認め、「泣くまで」反省した加害者は、通常、被害者に謝りたくなるのですが、すぐに謝らせることはしない。
※すぐに謝ると加害者が「すっきり」するからです。

8.少なくとも一週間の時間を置いて、加害者に謝ることを許す。
※被害者にとって、加害者から謝ってもらうことは大きな癒しになるという報告を別の会合で聞きました。

出典 http://d.hatena.ne.jp

これは少し意外でしたが、確かに加害者がすぐに「すっきり」してしまったら、また同じ過ちを繰り返しそうな気がしました。あと、謝ることが目的であっても、いじめの程度がひど過ぎれば、被害者は加害者に二度と会いたくないと思うのではないかなと思います。

9.保護者を交えて、いじめの事実を報告する。
※その際、加害者・被害者を実名で報告するのか否かは聞き漏らしました。

出典 http://d.hatena.ne.jp

他のシンポジウムに行かれた方のウェブサイト(http://mamoro.org/school/school-practices)では「さまざまな事柄を隠すのではなく、正しく報告するとは、子どもを預かっている学校の責任でもあります。」との記述もあったので、実名は報告するのではないかなと思いました。

しかし、賛否両論もあり?

一見「すごい」と思われる。この「いじめの対策」のノウハウ。「すごい」、「すばらしい」というコメントの嵐の中、反対意見のコメントもあるようです。

◆ 被害者からすれば、謝りに来られるのも苦痛です。癒しになんかなりません。学校側と加害者側は満足でしょうけど。

◆ 一見、最高の案に見えるがところどころ穴がある。まず、3から6まで1日で全て終わらせられるのか?ということ。途中で帰せば被害者が通報したと考えて報復行動を取る。
また、謝らせるのは1週間後というのもほぼ不可能。隔離処置でも取らないと会えばそこで謝ってしまう。その隔離は学校以外でも必要なのだがそんなことは可能なのだろうか?
そして、いじめのダメージが浅い人以外は被害者は加害者から謝られても癒されることは決してない。そう言っておかないとまたいじめられるかもしれないからそういう振りをしてるだけ。

◆ 両者を「隔離」する以外に解決方法などあるわけない。加害者と被害者を無理矢理会わせて、謝罪させて仲直り・・・なんて言って、悦に入っているのは学校の教師だけ。
>8 少なくとも一週間の時間を置いて、加害者に謝ることを許す。
これは最もやってはならないことで、被害者が求めているのは、謝ってもらうことなどではなく加害者が目の前にあらわれないこと。
一度、加害者と被害者の関係が築かれると、どんなにいじめが無くなろうと、
同じ教室にいるだけで息が詰まる思いをする。
「子供間の摩擦をつくる場所が学校なんだ」、「俺が教育してみせる」・・・みたいな、学園ドラマの世界を思い描いて教師になるのが多いから、トラブルが耐えないのだ。

◆ このブログ記事書いてる森口さんもそうだが、いじめの実態を「聞いた話」でしかしらない人間は、必ずこういう記事を書く。いじめられた側が先生に言ったわけでなく、第三者が言ったものだとしても、先生の前で泣いて反省する姿を見せたとしても、いじめを行うタイプの人間に細かい理屈は関係ない。
全てはいじめ対象の人間に「俺らがあんな目にあったのはおまえのせいだ!!」と倍返しになって返っていくだけ。教師がそこを見極めて、とことん話あって心から反省を促し、いじめの対象者に謝罪させればお互いすっきりしていじめが解消?ちゃんちゃらおかしい。謝罪なんかさせた日にはそれこそ倍返しではすまなくなる。
今まで「教室内や人目に付く場所で行われていたいじめ」は、教師や一部の良識ぶった人間のせいで、「人目につかない場所で行われる陰湿な恐喝・暴行」へと姿を変え、最悪の場合命を落とすような事になる。

◆ 若者は、未成熟な存在であり全体として保護すべきだ!という前提がある限り、イジメは絶対になくならない。というのも、若者が過渡期であるのは事実だが、人は簡単には変われない。少なくとも、学生生活の間は被害者は苦しみ続けることになる。結局のところ、最後は被害者を取るか加害者を取るかになる。
そう考えると、加害者を切り捨てて被害者の未来を守るべきだだろう。もし、どちらも取るなら傷を負った被害者側に前途はない。どちらも保護するという選択は被害者を切り捨てることに他ならない。加害者は安穏と暮らし、被害者は一生の傷に苦しみ続ける。
これは不公平というのものではないのかねえ。

出典 http://azurebox.exblog.jp

なかなか刃を尖らせたコメントもありますが「いじめ」は子どもが通う学校のみだけでなく、大人が通う会社などでもあります。大人たちだって自分たちの「いじめ」問題を解決できない。なのに子どもの「いじめ」に対する完璧な処方箋などないに等しいです。

しかしながら、この森口氏が紹介されたノウハウのお蔭で、実際に救われた方がおられるそうです。長野県の中学生の方から「私もいじめられていたけれど、この対策で救われました」というコメントがあったそうです。これはすばらしいことだと思います。

なので完璧な処方箋はないけれど、この森口氏の1~9までの手順が「限りなく完璧に近いものなのでは?」と思いました。

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シンガポール在住5年目に突入しました。ブログ(http://www.sinlog.asia/)書いています。海外旅行、語学学習、お笑いに興味がありますが、雑多にまとめていこうと思います。

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