売り手市場と言われる2016年卒の就活生に今トレンドとなっている文科省も調査した「オワハラ」をみなさんご存知でしょうか。新卒採用は企業にとって優秀な人材確保、学生にとっては社会の一員となる期待と将来設計、双方にとって就職活動は共に死活問題です。そこで「オワハラ」の現状とその背景を実話をもとにまとめてみました。

オワハラとは

出典 http://www.ashinari.com

「就活終われハラスメント」の略語です。

「企業が新卒採用において、内々定を出した学生に、以降の就職活動を終えるよう働きかける行為や、内定を出す条件として長期的に学生を拘束する行為」

出典 http://partners.en-japan.com

わかりやすく言うと、オワハラは法的拘束力のない「企業が学生を追い詰めるハラスメント行為」です。ではここで、オワハラを詳しく説明した動画をご覧ください。

オワハラの実態解説

出典 YouTube

この動画は2015/03/09 に、NPO法人DSS( http://npo-dss.com/index.html) により作成されたものです。とてもわかりやすくオワハラを解説しています。では、実際のところどれくらいの規模でオワハラは行われているのでしょうか。文科省の調査結果の内容を一部紹介します。

文部科学省(文科省)が動き出した社会問題

オワハラについて受けたことがあると回答した学生は1.9%でした。大学、短期大学調査では、45.1%が「学生からの相談を受けた」と回答しています。

数字を見ると「オワハラって本当にあるの?」と疑問に思われる方も多いと思いますが、調査時は、選考中の学生も数多くいました。その状況の中で出てきた数字は、活動中の調査に回答数が伸びない自然の結果と考慮とはいえした、確かにオワハラの存在を確認できる結果といえます。

ここで注目をいただきたいのは、「大学への相談」が多くでている点です。それ以外の学校(専門学校や職業訓練校など)もあるのですから、今回の調査結果は氷山の一角であることが言えます。

ゆえに、データの結果から「オワハラ」の存在を認めざるを得ません。

「オワハラ」が生まれた3つの原因

古くは、古くは1921年(大正10年)には、オワハラは既におきていたわけですが、現代になってここまで大きくクローズアップされたことに私は「生産社会に人間も会社も余裕がなくなった」と考えています。では何故、オワハラが起きてしまったのでしょうか。私は大きく分けて3点を指摘したいと思います。

1、面接時期の変更

2015年以前は4月1日からスタートした面接時期が、2016年から8月1日以降に、4ヶ月間後ろ倒しになります。その理由は、今までの春開始だとスタートダッシュを決めるためにすばやい学生は計画的に行動します、しかしそのスピードに追いつけない学生が出てきてしまいます。その結果、彼らは学業に専念する余裕がなくなります。このような状況下を重くみた政府が経団連に要請したためです。

とはいえ、面接時期の変更は現在法的拘束量が無い為に実際の開始時期は企業に委ねられているのが現状です。

この「企業に委ねる」在り方が、オワハラを引き起こすきっかけとなりました。

現在経団連に加盟している大手企業のほとんどが8月1日スタートのスケジュールを組んでいます。しかし、非加盟の中小企業などは従来通りのスケジュールを取っています。中小企業は優秀な人材を大手企業に取られたくない、学生は大手企業が不採用だった場合は後がない、いわゆる「心理取引」の状況がオワハラへとエスカレートしたと考えられます。

2、採用担当者の力量と経験不足

採用経験の浅い未熟な担当者は、上からノルマを叩きつけられればそれに従うしかありません。ベテランになれば「聞き流す」術を覚え、迷える学生には社員とのブレストなどに参加させ交流をもたせたり、反対にすぐに辞退させる話をし別の補助要員を探したり等ありとあらゆる採用戦術を駆使します。その反面、未熟な担当者はノルマでがんじがらめになり、そのストレスがオワハラへとつながると考えられます。

3、学生の被害妄想

社会的にも精神的にも未熟な学生は、周囲の内定話やうまくいかない就職活動にメンタル的に弱くなりがちです。特に自分を追い込む自己犠牲の強い学生は、ちょっとのことでも大きな事件として捉え、話を大事に置き換えます。その被害妄想がオワハラへと認識させることがあります。

では、ここで具体的なオワハラ事例を一部まとめ、私の学生へのアドバイスをまとめます。

「今内定している企業を断ってくれれば、早急に当社の内定を出しますよ」

代表的なオワハラの例、これぞ「取引」です。

学生は、就職活動を自分が満足するまで自由に行う権利があります。こういった取引の要因は、企業が抱える「人材離れ」にあります。

ネット上では、「ブラック企業」の評価が数多く上がっています。私も同じ考えです。そもそも人材のモチベーションがあったり、魅力的な環境がある職場であれば会社を辞める必要がありません。

もし、取引を要求されたら「やばい、ブラックかも」と一度深呼吸して冷静に情報収集されることを提案します。とはいえ、ブラックでもなんだろうが「私を欲している企業なんだ」と前向きに判断される方は引き受けてもいいと思います。

面接時期を意図的に延ばし、他の企業の面接を受けられなくさせる

言葉で言わなくても間接的なオワハラもあります。

面接の期間が異様に長く回数も多くするパターンです。企業側は他の企業の採用試験に行けなくさせる狙いが考えられます。

素直に面接時期の短縮や日にちの変更を打診してみることをおすすめします。企業の都合ではなく、第一志望の企業の採用試験に行くことが重要です。

では、「どうしても」といわれたらどうすればよいのでしょうか。そのときは、「本当にこの会社に行きたいのか」と自身の「価値観と判断尺度」で自問自答することをおすすめします。

あなたにとっても企業にとっても双方真剣勝負なのですから同情や義理などは考える必要がありません。就職先を決めるのは「あなた」自身なのですからここは自分の心に耳を傾けましょう。

会社の関係者に食事に誘われた

似た実話として、企業に内定を貰った後に頻繁に食事や行事に誘われる。というものがあります。これもオワハラの手口です。

企業の狙いは、学生に「恩を売る」ためです。学生の食事には慣れていても社会の先輩や偉い方との食事はなれていない方も多いと思います。特にそれなりの食事をご馳走していただくために、内定の辞退はできない気持ちになりますね。では、誘われたらどのようにすればよいのでしょうか。

勇気を持って、断るようにしましょう。それができない方は、「割り勘でお願いします。それでよろしければ参ります」と必ず割り勘で会計を行う意思をはっきりと伝えましょう。この2つができれば、後に内定を辞退する環境を作る事ができます。

内定を辞退するときに人事担当者が罵声・暴言を言う

似た実話に、辞退しますと言った途端に意味不明にキレて「裁判する」と脅すようなことを言われた。という実話もあります。

就職活動も追い込みになってくると就職したい企業も絞られてきます。そのとき必ずやらなくてはならない「内定先への辞退の電話」その時、その企業がオワハラ企業の場合、辞退の電話を受け取った人事担当者が逆ギレし、時には暴言・威嚇・罵声、中には脅迫するというとんでもないオワハラ被害も報告されています。

いくら電話でも、突然言われたら恐怖ですよね。そういう電話にあたった場合は「アンラッキー」とあきらめて、深呼吸をして、自分の意思をハッキリと伝えましょう。

喧嘩っ早い方はすぐに反撃したくなりますが、ここはぐっと我慢が必要です。反抗や反撃したら相手の思う壺です。とにかく冷静になって、自分の意思のみを伝える事を考えましょう。「辞退させていただきます」と同じことを繰り返せばよいのです。「オウム返し」というテクニックです。

口げんかほど体力とメンタルが疲れることはありません。理不尽な要求に無駄な体力を使ってせっかく掴んだあなたの第一希望の企業を逃してはなりませんね。

他にも沢山の実話が報告されています。今回例に挙げただけでも被害を受けた学生はとても辛く怖い体験をしたことになります。こんな被害を受けては社会進出への恐怖と落胆を抱くのも当然です。一人で辛さや恐怖を抱え込まず、キャリアセンターやNPO団体などに相談して第三者と解決していくことをお勧めします。

「オワハラ」についてのTwitter投稿

実際に存在するオワハラについて、Twitterでもいくつもの投稿が確認できました。その一部をご覧ください。

就活はどうしても上下関係が発生しがちですが、本来は「対等」であるべきですよね。しかし、上司や先輩から理不尽に命令され「YESマン」の環境にいる社会人はとかく学生にも自分たちがされて嫌なことをしがちです。働く前から感じ悪い担当者を見抜く目を学生も持っていなければなりませんね。

そうなりますね。これも立派なオワハラです。その後、素敵な職場であったことをお祈りしています。

一例ではありますが、他にも沢山のTwitter投稿を見受けました。では、このようなオワハラに打つ手はないのでしょうか。対策をまとめます。

オワハラ対策

1、自分の意思を明確にする

姑息なやり方で就職活動中の学生を精神的に追い詰めるオワハラ企業もあります。とはいえ、残念なことに、このようなオワハラ行為は法的拘束力がないために企業が優位なのです。経験不足の採用担当者もこの世の中には沢山います。結局、学生は為す術が無いのが現状となっています。だからこそ、自分の意思をはっきりと伝えること。その伝え方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

2、第三者に相談する

キャリアセンターや進路相談室といった学校にある担当部署、NPO、就職活動相談所等専門機関に相談し一人で抱え込まずに他人の力を借りることも対策のひとつとなります。

3、ソーシャルメディアを駆使する

現代の学生はソーシャルメディアを多用し得意とする方も少なくありません。第三者も閲覧できるソーシャルメディアのグループサイト等に自らの体験を公表し、情報共有や後輩への被害拡大を防ぐことも対策といえます。

まとめ

これは2016年度の就活だけに留まらず今後も続く可能性があると私は思います。

これから就活を控える学生はしっかりと情報収集して対策を講じる必要があります。オワハラの一番の対策は自分の意思をはっきり表明する事に尽きます。就職活動を成功させ満足できるようにするためには、自分が何をやりたいのかを見つめ直す必要があります。

一番大切なのでもう一度お伝えします。企業のオワハラにあった場合は自分で考え込まずに誰かに相談するようにしましょう。今回は就活学生の場合をメインに取り上げましたが、転職も同様です。学生は就職担当の方、転職される方はハローワークなど、しかるべき機関に相談する事を繰り返しおすすめします。

一人で悩んでストレスを抱え込む事は絶対にやめましょう。

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今年のテーマは「決心」3日坊主で引っ込み思案な性格を徹底した縁起担ぎで乗り切ます。最新トレンド、イベント、雑学、ファッションなど話のネタになりそうなことをサブカルから政治経済まで幅広く記事を書いています。インフルエンサーアルファタレントブロガーとして大手の企業様からお仕事をいただいてはブロガーレポーターやライターのお仕事、企業のPR大使、Starbucks公認カスタマーコーヒーマスター、ワインソムリエの先生、メディカルアロマ&ハーブティーインストラクター、インターネットテレビのMC、ニコニコ超会議3ニコニコニュースユーザー記者,ニコニコ超会議2015プレスレポーター、GAMESHOW2014,2015プレスオフィシャルレポーター、ビューティーワールドジャパンプレスオフィシャルレポーター、パワーストーンナビゲーターやカウンセラー、ブログタレント活動等させていただいています。知的好奇心が旺盛で取得資格は100を超えます。みなさまどうぞ温かい目でよろしくお願いします。

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