仙台のまちを彩る夏の風物詩

出典 http://www.sendaitanabata.com

写真:仙台七夕まつり協賛会

「仙台七夕まつり」は、曜日に関係なく毎年8月6日から8日の日程で開催されている夏祭りです。
伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれ、 日本古来の星祭りの優雅さと飾りの豪華絢爛さを併せ持つお祭りとして知られています。
毎年200万人を超える多くの観光客に親しまれている、「仙台の夏の風物詩」です。

市内の商店街には、ひとつひとつ手作りされる吹き流しや仕掛けものなど趣向をこらした約3000本をこえる笹飾りが登場し,仙台のまちを彩っています。

伊達政宗公が愛した仙台七夕

江戸時代、仙台藩主の伊達政宗公が仙台七夕を愛してやまなかったことがわかる和歌が残っています。

元和4年(1618)
「まれにあふ こよひはいかに七夕の そらさへはるる あまの川かせ」
「七夕は としに一たひ あふときく さりてかへらぬ 人のゆくすえ」

寛永4年(1627)
「七夕の 一夜の契り 浅からす とりかねしらす 暁の空」

寛永6年(1629)
「幾とせか 心かはらて 七夕の 逢夜いかなる 契なるらん」
「七夕の 逢夜なからも 暁の 別はいかに 初秋の空」

年不詳
「あひみんと 待こしけふの 夕たちに 天の川せや せきとなるらし」
「雲きりは たちへたつとも 久かたの あまの川せに せきはあらしな」
「なけきこし 人のわかれに くらふれは ほしのちきりそ うらやまれぬる」

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江戸時代から仙台の人たちに親しまれていた七夕。
しかし、七夕まつりは時代が移り変わっていく中で、全国的に少しずつ様子が変わっていきました。

このような七夕まつりも、維新の変革とともに、全国的に衰微する一方でした。
特に、明治6年の新暦採用を境に、年々行われなくなり、第1次世界大戦後の不景気をむかえてからは、ますます寂しくなる一方でした。
仙台でも、『仙台昔語電狸翁夜話』(伊藤清次郎)に、大正末期の七夕まつりを、 幕末当時のものと比較して「往時のそれに比較する時は到底及ぶところではない」と記しています。

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「仙台商人の心意気」が仙台七夕を復活させた

不景気を吹き飛ばそうと昭和2年、商家の有志達が仙台商人の心意気とばかりに、華やかな七夕飾りを復活させました(大町五丁目共同会で、会長の佐々木重兵衛氏を中心に、桜井常吉氏、三原庄太氏らが協力して、町内一斉に七夕を飾りつけた)。

 久しぶりにその光景を目にした仙台っ子達は喝采し、飾りを一目見ようとする人で街はあふれました。

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再び活気を取り戻した七夕まつりですが、また戦争が勃発します。
また仙台のまちから七夕飾りが姿を消していきます。

戦後再び復活させた仙台商人の熱意

終戦の翌昭和21年、一番町通りの焼けた跡に52本の竹飾りが立てられました。
当時の新聞(昭和21年8月7日河北新報)には「10年ぶりの”七夕祭り”涙の出るほど懐かしい」の見出しで報じられるほどでした。

昭和天皇が巡幸された昭和22年には、巡幸沿道に5000本の竹飾りが七色のアーチをつくりお迎えしました。
それからの商店街が七夕隆盛にかける熱意は並々ならぬものでありました。

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悲しみに包まれた仙台のまちに、再び仙台商人たちが必死になって七夕を復活させたのです。

その後の仙台七夕は徐々に観光イベントとして大きな成長を遂げていきます。

現在では飾りだけでなく、ステージイベントや飾りの製作体験コーナー、食の魅力がまるごと味わえるフードコートを設置した「おまつり広場」も人気を集め、 名実ともに日本一のスケールを誇る七夕まつりとなり、毎年全国から訪れる観光客を楽しませてくれています。

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豪華絢爛な七夕飾りは全てが手作り

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写真:仙台七夕まつり協賛会

仙台七夕まつりの特徴は、毎年新に手作りされる豪華絢爛な笹飾り。

祭り前の8月4日早朝には、各商店街では長さ10メートル以上の巨大な竹を山から切り出します。
その後、小枝をはらってから飾りつけの準備を行います。

飾りは各個店の皆さんが数カ月前から手作りで準備し、一本の価格は数十万~数百万円もするといわれています。 
吹流し5本1セットで飾るのが仙台七夕の習わしとなっています。

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そして、この七夕飾りには各々が毎年こだわっていて、しのぎを削っています。
なぜなら「飾り付け審査」が行われるからです。

飾りの内容は当日まで企業秘密となっており、8月6日の朝8時頃から飾り付けが行われ、その豪華さを競い合います。
 各商店街毎に飾り付け審査が行われ、8月6日午後には金、銀、銅の各賞が発表されます(飾りの根本に金、銀、銅の各賞のプレートがつけられます)。

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昨年の様子

出典 YouTube

青森のねぶたや秋田の竿燈などに比べると、仙台七夕まつりは静かなお祭りですが、この豪華な七夕飾りは一見の価値ありです。

この夏、七夕見るなら仙台で!
豪華絢爛な七夕飾りを楽しみつつ、牛タンや笹かまに舌鼓を打つのはどうでしょうか。

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2015年2月より上海在住。ローカルフード、市場が大好き!
上海から生活情報を発信しております。
ブログ「上海で新婚生活、始めました。(仮)」
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