建設費が2500億円を超えた新国立競技場…

 2020年東京五輪・パラリンピックのメイン競技場となる新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画が揺らいでいます。建設費が現行の1625億円から2500億円にも膨らむ可能性が浮上し、2019年9月開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)に間に合うか微妙な情勢です。

出典 http://www.yomiuri.co.jp

2020年東京オリンピックに向けて、建設計画が進められる新国立競技場ですが、建設費が当初の予定からどんどんと膨れ上がっているんです!

しかも、完成が間に合うかも微妙だという深刻な状況。「緻密」で「真面目」がウリのはずの日本にしては珍しい事態です。

斬新なデザインが首を絞めることに…

新国立競技場のデザインは、世界各国から集まった46作品の中からコンペ形式で選ばれました。審査員長は、日本を代表する建築家・安藤忠雄氏。

そんな熾烈なコンペから選ばれたのが今のデザインだったんです。

デザインしたのはイギリス在住の女性建築家ザハ・ハディド氏

出典 http://benatechno.com

1950年10月31日にイラク・バグダードで生まれる。2004年に建築界のノーベル賞であるプリツカー賞を最年少で受賞。2009年には日本の高松宮殿下記念世界文化賞も受賞。現実性を超えた斬新なデザインが特徴で、費用等の問題で実際の建設が出来なかった案件が多数あったため「アンビルド(建てられない)の女王」との異名を持つ。

デザインの変更も議論

当初の総工費は1300億円

 1月29日に閣議決定した2013年度予算案で、国立競技場の改築準備費として、約21億円が計上された。JSCの運営費交付金として基本設計などの経費に13億円、埋蔵文化財発掘調査費が8億円。総工費約1300億円が見込まれる大規模工事となる。(2013年01月30日

出典 http://www.yomiuri.co.jp

デザイン通りに建設すると…試算3000億円に

 下村五輪相は10月23日の参院予算委員会で、新国立競技場について、デザイン通り建設した場合の総工費の試算が3000億円に達することを明らかにし、周辺施設を中心に規模を縮小する考えを示した。JSCは、当初総工費を1300億円と想定してデザインを公募したが、3000億円に上ることが採用後にわかったという。(2013年10月24日)

出典 http://www.yomiuri.co.jp

通路や一部施設見直し規模縮小…1625億円に

 JSCは5月28日、基本設計案を公表した。延べ床面積は約21万1000平方メートルで、12年に決まったデザイン案から2割以上削減する一方、環境や周辺の景観に配慮した。当初案は、総工費が3000億円と想定の倍以上になる可能性があり、「大きすぎる」と批判が高まった。このため、通路など一部施設を縮小し、約1625億円に減らした。競技場は19年3月に完成する。(2014年05月29日)

出典 http://www.yomiuri.co.jp

下村文科相もデザイン見直しに言及

 下村文科相は22日の閣議後記者会見で、「(建築家の)槙文彦氏らのグループ案が実現可能なのかを含め、1週間くらいで最終決定しなければならない」と述べ、コスト高騰の要因とされている現行デザインの見直しも検討していることを明らかにした。
 これまで下村文科相は、現行案のまま計画を進める考えを強調していたが、「コストダウンを含めて調整できる部分があれば調整したい。間に合うかどうかについて専門担当者に調査をしてもらっている」などと述べ、柔軟に検討していく考えを示した。(2015年06月22日)

出典 http://www.yomiuri.co.jp

結局、デザインは変更せず

 下村文部科学相は29日、大会組織委員会の調整会議で、費用高騰の要因となった巨大アーチ構造はそのまま残して、総工費は895億円増の2520億円、完成時期は従来より2か月遅れの19年5月末とする計画見直し案を初めて報告した。(2015年06月29日)

出典 http://www.yomiuri.co.jp

結局デザイン変更は行われず!しかし、最終候補に残った8つの作品も格好良かった!

ポピュラス
ロッド・シアード(イギリス)

出典 http://www.jpnsport.go.jp

『ユーエヌスタジオ/ヤマシタセッケイ』
ユーエヌスタジオ・ヴァン・バーケル・エン・バース・ユーエヌスタジオ・ビー・ビー(オランダ)

出典 http://www.jpnsport.go.jp

タバンルオールー・アーキッテクトス・コンサルタンシー・リミッティド・カンパニー
イフサン・ムラト・タバンルオールー(トルコ)

出典 http://www.jpnsport.go.jp

ドレル・ゴットメ・タネ/アーシテクト&アー+アーシテクチゥール
ツヨシ・タネ(フランス)

出典 http://www.jpnsport.go.jp

株式会社 梓設計
杉谷 文彦(日本)

出典 http://www.jpnsport.go.jp

伊藤豊雄設計事務所
伊藤豊雄(日本)

出典 http://www.jpnsport.go.jp

ゲーエムペー・インターナツィオナル・ゲーエムベーハー
フーベルト・ニーンホフ(ドイツ)

出典 http://www.jpnsport.go.jp

株式会社 環境デザイン研究所
仙田 順子(日本)

今こそジャパンメイドの底力

デザイン変更の議論も行われていましたが、結局デザインは変更しないと決定した組織委員会と文部省。

そうと決めたからには、予算とスケジュールをしっかり立て直して、東京オリンピックまでに何とか間に合わせてほしいものですね。そうでなければ、オリンピックという世界的なイベントで、せっかく評価の高い「ジャパンメイド」の価値を落としてしまうことになりかねません。がんばれニッポン!

この記事を書いたユーザー

ARASE このユーザーの他の記事を見る

「おもしろフィルター」を通して、あらゆる情報をおもしろく伝えられるよう善処します。記事、コラムなどの執筆のご依頼は→mapsincjapan@gmail.com

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス