イタリア…誰もがピザやパスタ、ジェラートを思い浮かべるほど、食文化とは切っても切り離せない国だ。
しかしどんな国にも謎の食べ物は存在する。この国に出入りするようになってから15年以上の歳月がすぎ、とうとうイタリアに住みついた筆者といえど、今まで手を出せなかったミラクルすぎるお菓子。それが今回のターゲット、「モロシータス」である。
おじさんの出入りが多いカフェや、どこのスーパーも絶対売っているこのパッケージ。鮮やかなショッキングピンクと黒い商品画像のコントラストがかなりキョーレツなだけに、「どんな味がするのか」昔から気になってしかたがなかった。現地の友人知人からは「後悔する味」「おじさんしか食べてないよ」「人生の貴重な時間を棒にふるな」と諭される始末だが、好奇心に負け、里帰りに合わせて急遽購入!はるばる東京まで13時間をかけ空輸されたこのお菓子を、友人知人と共に食べてみたのでご報告したい。

・見た目がアウト
試食参加者は9名。パッケージのぱっと見で「うまそう、食いたい」と言う気になれるかという質問は、全員が予想通り「ゼロ」という回答。真っ黒なグミなんて初めて見た、という声も聞かれる中、「なんでこんなのがイタリアみやげなんだよ」という苦情もちらほら。参加者の文句は華麗にスルーし、早速試食を開始。

・初体験の味に悶絶
最初の10秒ほどは「??何コレ」という表情をする筆者&参加者たち。しかし筆者は15秒で脱落。舌を襲う「人生で初めて体験した不味さ」と、まずいあまり吐き出した後も妙な清涼感が口に残るのが不愉快だ。歯磨きした直後に新品のタイヤを丸かじりしたような、そんな味である。
周りの参加者も同じように苦悶の表情を浮かべているが、なんと10分以上持ちこたえたツワモノもいた!しかし、最終的にほぼ全員が次々に吐き出し、脱落した。
彼らのコメントを抜粋したものが以下である。
「食える。しかし食いたくない」
「フランスでも食ったことがある味」
「食品のくせにゴム感ハンパない」
「不安な味(どんな味だよ)」
「舌が拒否する」
「これ薬だろ」

・完食できたのは2名
吐き出さずに完食できたのは2名、完食率たった22%。うち1名のコメントを聞くと「仁丹平気ならイケる。まあ、美味くはないけど」とのことだ。なるほど、的を得ている。イタリア版仁丹というのが正解だろう。

・変わったお土産を探したい方に!!
本来は「liquorizza」と呼ばれる食品で、漢方でいうカンゾウのエキスが含まれているとのこと。味はともかく身体に良さそうなお菓子なのだ。小粒ながら期待どおりのリアクションを演出してくれるこのグミを、「シャレのわかるお友達へのイケてるおみやげ」「飲み会での罰ゲーム用」「嫌いな上司にこっそり渡すバラマキ用」などなど、変わったお土産として使ってみるのも一つの手。勇気がある方、イタリア旅行でみかけたらチャレンジしてみてはいかがだろうか。

※試食してくれた参加者の皆様、ご協力ありがとうございました!

この記事を書いたユーザー

金丸 標 このユーザーの他の記事を見る

2014年からトスカーナ州に在住。トスカーナ州はもとより、イタリアの美味珍食を食べ歩くかたわら、日本食と組み合わせた実験料理を作るのがライフワーク。地元の農産物を使い、入手が難しい日本の食べ物を可能な限りオリジナルに近い形で再現するのに最近凝っていて、家族からヒンシュクをかっている。

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