(空の景色は変わらないが)

梅雨間のつかの間の晴れ。ラッキーと今朝は、ランで出勤。
さて、工事現場の前に差し掛かったところ、工事車両のバンが、まるでこちらに向かってくるように、幅寄せしてくる。
見ると初老の爺様。仕方ないと避けて、ランをすすめると、今度は、犬の散歩中の婆様が商店の前に置いてある、可燃ごみの袋へ、サッと犬の置き土産を放りこむ。
いずれも還暦を過ぎた方々。

(こちらは相当に変化があった)

厚顔無恥というが、年寄りと寄り合うと必ず言われた合言葉、
“今の若い者は”
のフレーズが言えない程、昨今、還暦を過ぎた年代の無礼講が目につく。
しかし加齢に伴って残念ながらお気持ちとは裏腹に、身体能力は低下する一方。横入りや性別無視などはかわいい方で、法規を無視する横断や進入は事故にもつながりかねない、厄介な問題だ。
「老いたる馬は道を忘れず」
「亀の甲より年の功」
といったことわざは今や、死語になってしまった。
これでは、自分の年代も含め、“年長者を敬え”とは、言えない。

見られる自分の姿は?

この辺りの社会現象を年代に照らし合わせると、高度成長期に核家族化が進み、少子化と高齢化現象をもたらした世代に合致する。
特に団塊の世代が生まれた1947年(S22・68才)から1949年(S24・66才)以降は更に、“恥知らず”が顕著だ。

なぜだろう。

(何気ない日常)

(伝承とは伝統を継承すること)

これは、少子高齢化がもたらした、日本の伝統様式の喪失に端を発している。
特に、大家族の中ではぐくまれる序列や多世代間交流がもたらした、幼少期の社会性の醸成欠如が、喫緊の課題と言えよう。
だからあながち、爺様や婆様だけを責めることは可哀想だということになる。
海外からみると島国日本にはまだまだ、相互扶助がもたらすパブリックな精神が死んでおらず、特に隣国の方々からの賞賛の声が多い。

これらが本当に死滅してしまう前に、欧米化された生活様式に、もう少し日本の生活様式のテイストを融合させる試みが必要だと感じる。

伝承とは、伝統の継承に他ならない。
本人からみれば、産まれた時に世界は出現し、没した時に世界は終わりを告げるわけだから、伝承経験がなければいくら年令を経ても、醸成はありえない。

真の醸成を加齢と共に獲得できる、日本文化の再生と実践が必要と言えよう。

この記事を書いたユーザー

コトバ使い~渡邊 聡 このユーザーの他の記事を見る

著者研究&スポーツライターから出発。
Ameba公式ライター:Blog『空即是色』
http://ameblo.jp/satoru16haru12/

得意ジャンル
  • スポーツ
  • 海外旅行
  • ライフハック
  • 国内旅行
  • 美容、健康
  • カルチャー

権利侵害申告はこちら