もうすぐ夏休み。旅行のスケジュールはありますか。今回は“オススメの宿”ではなく、“宿のタイプ”を御紹介します。

■夜行列車

私が旅をする上で、一番悩むのは泊まるところです。ビンボー人ゆえ、なるべく安く切り詰めなければならず、つらいところではあります。一番泊まるのは今も昔も夜行列車です。

青春18きっぷユーザーの多くは、臨時快速〈ムーンライトながら〉に乗って、一夜を明かすことが多く、私もその1人。青春18きっぷ期間中、毎日運行してもらいたいところですが、利用客の集中しそうな時期しか運行されないのが難点です。

青春18きっぷで夜行列車に乗る場合、使用開始日を1日遅らせるには例えば、臨時快速〈ムーンライトながら〉だと、大垣行きは小田原まで、東京行きは豊橋までの乗車券が必要です。わかりやすくいえば、日付が変わる最初の駅までは乗車券で利用してもらうということです。

さて、青春18きっぷで旅をすることが多いため、ブルートレインは今まで4回しか乗ったことがありません。

昔は“夜汽車の象徴”といえたブルートレインですが、利用客の減少と車両の老朽化により、1993年から切り捨てが目立つようになりました。臨時寝台特急〈北斗星〉がこの夏で完全廃止となるので、ブルートレインが消滅します。

現在、時刻表に掲載されている寝台列車は、寝台特急〈サンライズ瀬戸〉〈サンライズ出雲〉、臨時寝台特急〈カシオペア〉、急行〈はまなす〉(2段式B寝台に加え、座席の自由席と指定席も連結)です。このうち、急行〈はまなす〉はブルーの寝台車を連結していますが、時刻表に星のマークがないため、「ブルートレイン」とは呼ばれません。

■フェリー

フェリーを宿として使うこともあります。今まで利用した航路は室蘭港―青森港間、函館港―青森港間、八幡浜港―別府港間、鹿児島新港―那覇新港間で、すべて2等船室利用です。

2等船室は1等船室に比べ、安いというメリットがあります。個人やカップルなら、2等船室で十分でしょうが、家族連れは1等船室のほうがいいでしょう。2等船室だと“知らないオジサン、オバサン”と顔を合わせるため、子供たちが怖がるでしょうし、長い航海、船内を遊びまわられるのも迷惑だからです。

2等船室は今まで利用した限りでは、陣地は“早い者勝ち”なので、殺気立つことがあります。私がオススメする2等船室の“陣地”は「コンセントがあるところ」です。

コンセントを狙う大きな理由は“充電ができるから”です。

例えば、現代の生活において、携帯電話やパソコンを手放せない人々が多いでしょう。効率的な移動を主眼に置いているため、ホテル以外の寝泊りで私が一番悩むのが携帯電話の充電です。ビジネスマンだったら、ノートパソコンの充電でしょうね。これで満タンに充電しておけば、着いたときには“万全盤石の態勢”で、晴ればれとした気分でフェリーを出ることができます。

充電で気をつけなければならないのは、マナーはもちろん、航海中は携帯電話の電波は圏外になって、通話やメールの送受信はできないことです。

私はドコモの携帯電話を使用しており、機種には「セルフモード」という“電波遮断モード”があります。それがない場合は電源を切ってください。そうしないとバッテリーを浪費するため、“港に着いたときにはガス欠”という事態になる恐れがあります。

利用したフェリーのうち、鹿児島新港―那覇新港間以外は夜明け前、もしくは早朝に到着します。鹿児島新港―那覇新港間の航路では、大海原を楽しめます。青々と輝く海でトビウオが地上に一瞬だけ姿を見せていました。利用した当時、台風の影響でダイヤが乱れており、本来、船上で見ることがない夕陽が海に沈むシーンを目の当たりにすることができました。

なお、鹿児島新港―那覇新港間の航路は当時、琉球海運の『わかなつおきなわ』に乗船。ノンストップで結んでいましたが、2006年9月18日をもって運航休止。貨物船のみの運航となりました。

現在はマルエーフェリーとマリックスラインが鹿児島新港を出航し、薩摩の離島に停まりながら、那覇港へ向かいます。鹿児島新港―那覇港間の所要時間は24時間以上です。

■インターネットカフェ

2003年夏から数年間、インターネットカフェのナイトプランを愛用していました。夜行列車の減少がそうさせたのかもしれません。

インターネットカフェのメリットは安いこと。ドリンクはタダで、飲み放題。ナイトパックだと2,000円前後で一夜を明かすことができます。個室(ほとんど1人用)が標準装備されており、リクライニングシート、マット、マッサージチェアなど席の種類も多彩。シャワールームも装備しているところがあるので、ビジネスホテルと遜色がないといっていいでしょう。

難点は個室といえども、静寂性がないこと。これは“仕切られているだけの空間”だからで、うるさくて眠れないときがあります。カギは外側からかけることができず、セキュリティーの面で不安があります。個室に入ったら、必ずカギをかけましょう。

料金面でも融通のきかないところが多いですね。なぜなら、ナイトパックにした場合、途中で料金プランの変更ができないところが多いからです。インターネットカフェのパック料金は、制限時間を超えると、超過料金を取られます。多くのインターネットカフェは制限時間を過ぎて、5分以内であれば、サービスタイム扱いにして、超過料金はいただかないことになっています。ナイトパック利用の場合は朝寝坊に御注意ください。

インターネットカフェの連泊は体力的にキツイので、2泊以上の旅行なら、1泊はホテルに泊まることをオススメします。

■ホテル

一方、ホテルはビジネスホテルしか泊まったことがありません。

ホテルのメリットは冷暖房完備。自分で調整できるので、快適にくつろげます。近年はお金に若干の余裕ができたこと、某ホテルの会員になったこともあり、使う機会も増えました。

廉価なビジネスホテルは冷蔵庫が備わっていない、冷蔵庫には何も入っていないところが多いですね。安い値段で多くの人々に利用してもらえるよう、コストダウンをはかっているからです。ホテルに宿泊する場合は事前に冷蔵庫のチェックをしたほうがいいでしょう。

東横インなどでは、朝食のサービスもあります。パンやおにぎりといった軽食で、食費が浮くので重宝します。

この記事を書いたユーザー

岸田法眼 このユーザーの他の記事を見る

レイルウェイ・ライター。旅、鉄道、小説、時事問題、プロ野球、大相撲などをテーマに執筆。2007年1月にライターデビュー。以降、『TRAIN MODELING MANUAL』(ホビージャパン刊)、『鉄道のテクノロジー』(三栄書房刊)、『鉄道ファン』(交友社刊)、『エキサイティングマックス!』(ぶんか社刊)、ハフィントンポスト(ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン刊)などに寄稿している。

権利侵害申告はこちら