本メディア内でのある記事を読み、私なりにここ数年感じてきたこと、考えたことを是非書きたくなったので書いてみます。まったくの自分の声ですので、引用などはしません。実は私自身が『他の方の声』を『引用』として記事内に使用することを好んではいない、ということもありますが。

さて、その記事はこちらです。

私は現在40代です。つまり、バブルの異常な好景気も経験しておりますし、ここ20年程の不景気も経験しております。その中で、驚きながら見て来たのは、さまざまな場面での経済的な影響や生活形態の変化だけではありません。『人々の心の変化』です。

バブルの異様さの中の肯定すべき部分

バブルは、やや異常性を感じる部分も多く、決して無条件で肯定するには無理のあるものでした。不動産は高騰し、20代のサラリーマン、OLであっても高いブランド服を身にまとい、高級車を乗り回す者もまったく珍しくありませんでした。

ちなみにその当時私がいた会社は、福利厚生が非常に充実しており、社員旅行は海外、配偶者の同伴も自由で、家族の旅費もかなりの割合で負担してくれます。

宿泊はそれなりの上位ランクのホテル。現地ではパーティーが開催され、リムジンで買い物や観光に廻ったこともあります。自費で負担するものはお小遣い程度です。

さらに、年に1〜2度、パーティーがあります。これも家族参加はOKです。忘年会なども温泉地や観光地での宿泊を兼ねたものやホテルを利用することも多く、施設内での飲食やサービスは自由、しかもこれも福利厚生で賄われておりました。

客船で宿泊しながらのクルージングという、豪華なパーティーもありました。海上という事もあり客船内にあった合法のカジノスペースで、航海中に限り開場されるカジノを楽しむ方も多くいましたね。

飲食店の前や繁華街にはタクシーの凄い列。おつりはチップに、という人も多く、札束が飛ぶ、というのはあながち大袈裟な表現ではありませんでした。

しかし、過去の自分の給与明細を見ると、厳しいと言われる今の若い世代と変わらないのです。物価は高かったというのに。勿論、かなりの報酬を頂いている方も沢山いらっしゃいました。
ただ、それ程の給与でない者でも、会社でのこういった恩恵を受けることが多く、全く不自由はしなかったのです。

そして一番感じるのは、
『人々の心に余裕があった』ということです。
私は、一部の異常に高騰したな物価やサービスへの対価には疑問ですが、この『心の余裕』を考える時、バブルには否定的な思考は持ち合わせないのです。

長い不況で感じたもの。人の弱さ。

私が自営業になってから、緩やかに不景気になりました。その前にバブルははじけており、不動産でかなりの負債を抱えてしまった方や大きな事業をされていて影響が出てしまった方などはこの限りではなく、いきなり打撃を受けた方はかなりいらっしゃると思います。

バブルのあの騒動は何だったのだろう?としばらく考える事がありましたね。しかも、およそ20年も続くとは思わず、私の仕事や生活にも影響し、さまざまな場面で不況を体験します。

その中で恐ろしいと感じたのが、人の心の変化でした。自分より弱い者をさげすむ、不満の感情をぶつける、ささいな事が許容できず、以前はそれほど見られなかったトラブルが増加していると感じています。
経済面で初めて弱者を経験してみると、そういった人間を攻撃する人が多い(増えた?)という事にも気づきました。

それから、20年ともなれば、不況しか知らない世代も社会に増えているということです。私は今の20代の多くが、自分の20代の頃と給与が変わっていない事を知り、驚愕したものです。しかも、残業手当などがカットされ、福利厚生も厳しくなっているとなれば、生きる事に必死で、心に余裕を持てなくなってしまう方が増えるのは頷けます。

先程リンクした記事などもそうですが、全体的に人を気遣う余裕が無くなっている人は増えたと感じています。これは子育ての場面だけでは無いと思います。

勿論、人の行動は経済的な理由ばかりではありません。それぞれのその時の事情や心理状態もあると思いますが、全体的にギスギスしているというのは、不況が長引いてから特に気になり始めた現象です。

今の20代、30代の方は、物心ついた頃から世間は不景気になっていた為わかりにくいかも知れませんが、
『人を助けたり、思いやる余裕が無くなった人が増えた』
という見方もあるのです。

今の20代、30代の若い世代は可哀想だと感じています。私達の頃のように昇給も無く、子育て世代においては夫が十分な給与を得られなかったりする世帯も見ています。家庭内にだって余裕が無くなって当然ですよね。

未だに正規雇用に就けない方も多く見ています。なのに、世間の目は何故か本人が堕落しいるかのような、冷たい視線を投げ掛ける場合も多く見られます。私より上世代は特に、何かと言えば若いお母さんなどを叩く人も多く見かけます。

私世代の頃は、経済的には豊かでしたが、上司によるセクハラが横行していた時代でした。パワハラなども始まっていたようです。ただ、私個人の感覚で言えば、経済的には恵まれていた為に、それらと闘う心の余裕は十分あった。そこから這い上がっていくチャンスも気力も十分あったのです。
だから、人を気遣う余裕もまだ持てたのです。

未だ見られるパワハラなども含め、非正規雇用の問題や、待遇面なども含む労働環境、子育ても含めて、厳しい時代を強いられてしまった自分より下の世代に、今は私達の世代がサポートしたり、代わりにいろいろ声を国レベルで上げて行かないといけないと考えています。
実際できるレベルでの応援は始めていますが、未だに再チャレンジできないでいる世代や子育て世代を守って行かないといけないと感じています。

衣食足りて礼節を知る

『衣食足りて礼節を知る』これは、生活に必要なものが揃って余裕ができることで初めて、礼儀や節度を理解できるようになる、思いやりが持てるという意味です。

生活が豊かだった時代、異常な不況の両方を経験した私の個人的な意見ですが、思いやりの心が低減している理由の背景は、この言葉に尽きる気はします。


そして、是非とも景気回復を実現させて、今の若い世代の方には余裕のある生活を体験して楽しんで欲しいと思っています。あの頃の私達のように。

●衣食足りて礼節を知る

人は、生活にゆとりができて、初めて、礼儀や節度を正しく理解 できるようになるということ。

出典 http://kotowaza.avaloky.com

※『ことわざ学習室』様より引用させて頂きました。

この記事を書いたユーザー

石井ロージー このユーザーの他の記事を見る

音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。8歳下の夫と愛犬の気ままな3人暮らし。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

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