今年2月に知的障害や発達障害のあるお子さんのための療育塾「個別療育塾ありあんち」を立ち上げた鈴木あづみさん。
これまで学習塾の講師、小学校の先生、療育機関の指導員と多様な場所で「指導」を経験してきた彼女がどうして全国的にも非常に少ない「個別療育塾を立ち上げる」という道を選択したのでしょうか。

きっかけは「高校時代のボランティア活動」

高校生の時、福祉分野に少しだけ興味を持っていました。
夏休みに障害児・者の余暇活動を実施しているボランティアグループとそれをサポートする地域の社会福祉協議会が主催する「ワークキャンプ」に参加したのがきっかけでした。
そこで「いつか障害のある人とかかわる仕事がしたい」と強く思うようになり、自分の夢が具体的になりました

鈴木さんはこの夢を持ち続けて一度は福祉系の大学に進学しようとしましたが試験では不合格。そこで社会福祉協議会の方に「福祉はいつでもできる」という言葉を掛けられて、予てから抱いていた小学校の先生になるという夢に向かって進みました。

念願かなって特別支援学級の担任に!でも、自分のしたいことは「ニーズに応えること」

大学卒業後、すぐに小学校の先生になることができた鈴木さんは、教師になって数年後に特別支援学級の担任になることができました。
そこで出会った先輩の先生から知的障害や発達障害のあるお子さんへの指導・支援方法など、あらゆることを学んだそうです。
多くの知識と技術を身に付けた鈴木さんですが、さらに専門的な学びを深めたいという意志のもと、小学校の先生を辞めて療育機関で指導員をしながら学びを深めました。

就職した療育機関では未就学のお子さんを対象にした療育が行われていましたが、鈴木さんは小学生には個別で療育を受けることができる機関が非常に限られていることを知り、それならば自分のスキルを活かして療育塾を立ち上げようと一念発起して療育塾を起業しました。

学校では「学習指導要領」というものに則った教育が展開されていますが、鈴木さんがしたいと思っていたことはそれだけではなく、もっと本人と家族に近いサポートをすることでした。

ありあんちでは、お子様とご家族のニーズにぴったり合うよう、月に1度の保護者様との面談(相談)を最も重視しています。この面談がなければ私が指導をする意味がありません。

鈴木さんはそう熱く語っていました。

一人ひとりの学び方が自分にとっての財産

今の日本の学校は「一斉指導」が一般的で、学習方法は誰もが同じ方法を教わります。ある教育委員会の方がおっしゃっていましたが「日本全国どこでも同じ教育を受けることができる」というのが日本の教育の良いところだそうです。しかし、知的障害や発達障害のあるお子様は、みんなと同じ方法よりも自分の強みを生かした学習方法で課題にアプローチすることで理解度がぐんと上がります。
学習方法を提示するのではなく、お子様が学びやすい方法を見出して、それをもとに指導することがお子様の本来持っている能力を引き出すことにもなりますし、より良い学びの環境を整えることができます。
お子様一人ひとりの学びのスタイルが私にとっては財産です。

学び方はひとそれぞれのやり方がある、ということは障害があってもなくても当てはまることです。
そこに焦点を当てて、お子様のスキルアップをお子様自身の学び方で図っていくスタイルが「ありあんちスタイル」と言うことができるでしょう。

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幼児から小学生までのお子様の個別指導の療育の教室を開いています。
私自身、2人の子どものママです。育児はもちろん、教育や福祉にも興味があります。
Yahoo!知恵袋で専門家として回答しています。

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