好奇心はそれ自体に存在理由があります。永遠や人生や実在の不思議な構造といった神秘についてよく考えてみるなら、畏敬の念を持たずにはいられないでしょう。決して好奇心を絶やさないで下さい。

出典アルバート・アインシュタイン(1879/3/14 - 1955/4/18)

The important thing is not to stop questioning. Curiosity has its own reason for existing. One cannot help but be in awe when he contemplates the mysteries of eternity, of life, of the marvelous structure of reality. It is enough if one tries merely to comprehend a little of this mystery every day. Never lose a holy curiosity.

出典アルバート・アインシュタイン(1879/3/14 - 1955/4/18)

小さい頃、兄の為にと言う事で、親は本いろいろ(と言うか、特に、文学関係とかエンサイクロペディアとか)揃えていました。然し、実際は、兄弟は読んでいなくて、間隙を縫ってコツコツと読んだりしてました。そう言う事が、積もり積もって、知的好奇心はずっと維持できたのかな、と思っているわけですが。一人っ子が多くなってしまった現代社会だと、そういうのは中々大変なのかも知れません。

図書館含めて、コミュニティ(地域)で、「共有」(シェア)出来る文化がもっとあればいいでしょうに。図書館の常連は文学少女ではなく理系オタクであるべきかなと^^;。図書室を使うより、もっと、便利に色々出来ないかなとも思いますね、例えば、電子書籍の共有とか、様々なやり方で。

好奇心を阻害するのは殆どの場合、親です。教師や社会の影響を指摘する方も多いですが、圧倒的に親の影響です。好奇心が無い方は、本当に伸びません。社会的な意義であったり意欲であったりというモノよりも、好奇心の方が圧倒的に強い。例えば、2000年頃のITバブルの頃に活躍していたビットバレー企業の起業家の多くが、其の後「去って」行きましたが、結局は、IT業界に対する「好奇心」が欠如していたから、に他なりません。

好奇心をベースにして成功している企業は驚くほどに多いです。例えば、HONDAやTOYOTAであっても、「クルマが当たり前のように出回っている社会を自分の手で観てみたい。そのためにどうすればよいだろうか。」と言う様な好奇心から始まっているわけです。マズローの欲求5段階説は、更に、「自己超越」(self-transcendence)と言う概念を追加導入していますが、これも結局は、人間の一部である自分と言う対象を焦点にした好奇心の発動、と言う事に他ならないのです。

好奇心は、どの子供でも持ちえています。処が、年が経つにつれ、熱力学第二法則的に、発散し、終焉します。(エントロピー増大則)

しかしながら、散逸構造と自己組織化と言う能力を使えば、分散・発散した好奇心、消えかけたと思った好奇心も、再び組織化し、目の前に現れるのです。

「社会の為に役に立ちたい」という純粋な動機と、「我々はどこから来てどこへ行くのか、と言う真理の探求」願望には、それほどの違いは有りません。

ああ、いかに感嘆しても感嘆しきれぬものは、天上の星の輝きと、わが心の内なる道徳律

出典(エマニュエル・カント  1724/4/22 - 1804/2/12)

天上の星の輝きに好奇心を向ける努力をし続ければ「天文学者」に、わが心の内なる道徳律に好奇心を向ける努力をし続ければ「社会的な成功者」に、という言う事かと思うのですが、如何でしょうか。

私は、日本人の努力の総量は決して少ないとは思いません。然し、残念ながら、日本人は好奇心を正しいベクトルに維持する<努力>を怠っているのでは、と思うのです。

好奇心は、一定時間放置しておくと、どこかに消えてしまいます。ですから、「維持する努力」は必要です。そして、もし、好奇心を再結晶化し自己組織化して、「仕事を通じて世の中をあかるく(明らかに)する事」に向けるようになれば、仕事においても、貴方はきっと成功にとっての一里塚を歩む事となるでしょう。

追記: 社会問題の多くもまた、「好奇心のベクトルの<ねじれ>」だと考えます。勿論、貧困やそれに近い形の憎悪等が生み出す犯罪もありますが、社会問題として現れる事にも、好奇心が発端となるものも多いでしょう。問題は、好奇心のベクトルをスムーズに動かすための社会的な啓蒙ではないでしょうか。ヒトの体に興味があって解剖し同級生を死に至らしめるより、健全な知的好奇心を医療の分野に向けてほしかった・・・。

著者:

北畠徹也(英語:Tetsuya Kitahata 露語:Тэцуя Китахата)は、1974年生まれ。1993年東京大学教養学部理科2類入学、1999年同大学法学部私法コース卒業。北海道生まれのアントレプレナー、コラムニスト、旅人。現在:株式会社テラ・インターナショナル代表取締役。ICIT(Information, Communication and Integration Technology)コンサルタント。タイ王国バンコク都在住。

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北畠徹也(英語:Tetsuya Kitahata 露語:Тэцуя Китахата.)は、1974年生まれ。1993年東京大学教養学部理科2類入学、同大学法学部私法コース卒業。北海道生まれのアントレプレナー、コラムニスト、旅人。現在:株式会社テラ・インターナショナル代表取締役。ICTコンサルタント。タイ王国バンコク都在住。

ネットワーキングコミュニティに造詣が深く、ブログ・wiki・Mixi・Twitter・Facebook・Google+などのアーリーアダプターである。

世界中に実名の30万人以上のリーチを持つソーシャルメディア(ソーシャルネットワーク)の第一人者であり、オープンソース(Opensource)業界では、HTTP Server で有名な The Apache Software Foundation(アパッチ財団)の、個人スポンサーや、コミッタ(Committer)であったことでも有名(日本人/日本法人で初めてのスポンサー、個人では世界初)。Wikipedia, Perl, Mozilla, Python をはじめ、様々なオープンソース・オープンプラットフォームに寄付を行う慈善事業家。インターネットがより深いレベルで社会生活に浸透していけばよいと切に願っていると同時に、ネットにおけるコミュニケーション・オフライン(現実社会)におけるコミュニケーションがどう密接につながっていくのかを読み取っている。

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