オレ流と言われて唯我独尊と思われてる落合博満さんにもこんな過去があったそうです。

落合博満。現役時代はロッテ、中日、巨人、日本ハムでプレイし三度の三冠王。中日と巨人ではリーグ優勝。巨人で日本一。年俸1億円(2億円、3億円)初の日本人プレイヤー。

ロッテ時代の落合博満さん

出典 http://ken-ta.blog.so-net.ne.jp

通算:20年  2236試合 9257打席 7627打数 1335得点 2371安打 371二塁打数 15三塁打数 510本塁打数 4302塁打 1564打点 65盗塁 35盗塁死 4犠打 88犠飛 1475四球 160死球 63敬遠 1135三振236併殺打 打率.311出塁率.422 長打率.564 OPS.987

出典 http://ja.wikipedia.org

プロ野球選手として輝かしい成績を残し、監督としても8年間でBクラス一度もなし。リーグ優勝4回。日本一1回と監督としても結果を残し選手、監督として二度の正力松太郎賞を受賞。
野球人としてこれだけの実績を残したは数少ないといえるくらいの実績を残した落合博満。現在は中日ドラゴンズのGM(ゼネラルマネジャー)としてらつ腕をふるってます。

そして現役時代から数々の名言を残してたのは有名です。

今回は名言の多い落合さんからこんな話が出ました。それはドラゴンズの監督を退任してGMとしてドラゴンズに復帰する間のことです。当時の落合さんは野球評論家をしながら各地で講演を行ってました。講演会は大人気で中々チケットが入手できないほどの大盛況でした。

ある時に行った講演も終盤にさしかかった頃、落合さんは予想外の言葉を

「死ぬのは簡単と言うけど、死ぬのは勇気がいります。死んだ人って勇気がないってよく言いますよね。これは、オレは違う(と思う)。オレだってこうやって、したことありますよ」
 そう話すと同時に、右手で左手首をスッと切るジェスチャーをしたのである。聴衆がアッケにとられると間髪入れずに畳みかける。

出典 http://www.asagei.com

あの三冠王が自殺未遂をしようしたことがあると告白したのでした。どうしてか?それは恐らく落合さんがプロに入る前のことではないでしょうか?
落合さんは高校時代は理不尽シゴキがイヤで野球部を7回退部し8回復帰をしたことがあり、高校卒業後に進んだ東洋大学でも理不尽なシゴキや先輩を神様のように敬う体質がイヤで半年で退部をして故郷である秋田に帰ってます。

その時のことを落合さんは著書で述べてます。

 いきなりレギュラーだったから、そりゃもう、風当たりなんか人一倍強かった。上級生には毎日ぶん殴られた。
 だいたい、オレが練習に行かなくなった一因もそこにあるんだ。野球部の封建的な体質がたまらなかった。だって、たかが一、二年早く生まれただけで、なんでそいつらにぶん殴られなきゃいけないの。

出典落合博満『なんと言われようとオレ流さ』

「集団生活の免疫がオレにはなかった。まして秋田の田舎から出て行ってるでしょ。当時は方言、これがものすごいネックになった。お前、何しゃべってるかわからん、と。とてもじゃないけど団体生活は耐えられないと思って、田舎に帰ったんです。そこから東芝府中に入るのに2年かかったんですけどね」

出典 http://www.asagei.com

その後は秋田のボウリング場でアルバイトをしながらプロボウラーを目指してたそうですが当時フリーターというのは今よりも引け目を感じてたでしょうし、他人にも言えない苦しさもあったと思います。当時はフリーターなんて言葉もないから扱いは無職のプータローです。

オレ流なんて言われて自分の道を生きてきたと言われる落合さんも人の子です。周りの冷たい目もあったでしょうし、実際に冷たいことを言われたことがあると想像するに難くありません。

そこで自殺を考えても不思議ではありません。でも自殺をせずに帰郷してから二年後に東芝府中で野球をする機会に恵まれてドラフトでロッテに指名されてからも努力をしてレギュラーを掴んで三冠王となり球史に名前を残す選手となりました。

そんな落合さんから自殺について同じ講演でこんな言葉が出てきました。

「あるけども、オレにはザクッとやるだけのふんぎり、勇気がなかったから、今ここにいるんだ。あれってすごい勇気だったんだ。その勇気をちょっと別のところに向けていけば、何も死に急ぐなよ、おもしろい楽しいことがいっぱいあるよ、ということを皆さんが伝えてくれれば、自殺を防いでいけるんじゃないか」

出典 http://www.asagei.com

「死ぬのは勇気がいる。その勇気をちょっと別のところに向けていけば面白いことも楽しいこともあるよ。」

死ぬのは簡単。確かによく聞きますが自分で自分を殺すというのは相当に追い込まれていないと考えつかないでしょうし、ましてや考えついても実行するなんて想像もつかないことです。

自分で自分を殺す勇気を別のところに向ける。

これを伝えていければ自殺を少しでも防げるんじゃないかと言った落合さんはとても優しい人なのでしょう。ものすごい勇気を持った人がほんの少しだけ別のところに目を向けさせるようにする。本人も周りの人も気遣っていける社会になれば実現できるかもしれません。

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