震災後街の様子

出典 http://www.47news.jp

何もかもめちゃくちゃ。それでも少しずつ、少しずつ・・・。

私は東北、もっと言うと福島在住で、さらに言うと、3.11当時1歳の子供がいて、保育園に預けて、一般の会社で事務員として働いていました。
震度6というのは、まさかと思う大型の複合コピー機や冷蔵庫がどっしんどっしんジャンプしながらひっくり返り、書類満載の分厚いファイルの入った棚ごと倒れる。湯沸かしポットはテーブルから落ちて、蓋が外れて熱湯が飛び散り、チェーンで固定してあるはずの洗濯乾燥機がすごい勢いで落っこちる。壁やら天井から、埃や壁材の細かい粉がどんどん落ちてくる。
何せ揺れが長かったので、揺れが収まるまでは床に這いつくばって耐え、はっと気づくと全てメチャクチャという有様。
外も、いつもののんびりした町内の様子が変わり、道路に穴が開きマンホールが筒状に飛び出し電柱が傾いてブロック塀が崩れ屋根瓦が落ちていて。信号も止まって。
そのうち、沿岸では巨大な津波が来たようだ、町ごとのみ込まれたところもあるらしいとカーラジオが言っている・・・と誰かが言いました。絶句する、とはこういうことなのかと初めて思いました。大変なことが起きたんだ、とだけは分かりましたが、モバイルのネットもそれほどではなかったんですね。ですので詳しい情報もなく、よくわからないままただ不安なばかりでした。
後でテレビを見て知ったことですが、首都圏では電車も止まり、帰宅難民として自宅へ何時間もかけて歩く人たちがいたこと。
親が迎えに行けず、保育園で一晩を過ごした子供たちもいたこと。
震災のような危機的状況の時に、何が何でも動かなきゃならない職業人というのは結構いるものです。
もし小さなお子さんがいた場合、安心して預けられる先はあるでしょうか。もしくは、多少無理をしても両親のどちらかが数日間休める環境でしょうか。
水も出ないし電気もつかないとなれば当然保育園や幼稚園はお休みになります。
ご実家が遠方であるとか、そうそう頼めない事情がある、ということもザラにあるでしょう。被害の規模にもよりますが、ライフラインがストップした状況下で、小さな子供を誰かに預けることはとても難しいとも思います。
実は私もライフラインに関係する会社で働いていました。本来、こんな時こそ出なきゃならないんですね。夫もこういう時こそ動かなければならない仕事。保育園もお休みになってしまった。アパートは、家具が倒れガラスが散乱し、これでは赤ん坊のいる生活には無理だと、避難した先の実家でも停電し水は止まっている。暖房は古い石油ストーブがひとつ。ミルクもオムツも、手持ちのわずかな量だけ。
母は家から外に避難する際、足元をとられて転倒して靭帯を怪我。父も復旧に関わる仕事。離乳もしてない赤ん坊を預けて安心など全くできない状況でした。
よし、じゃあおんぶして会社行くか!!結局それが一番安心だ!と思ったら、原発が爆発し、風向きがこっちだと。赤ちゃんを外に出せる状況ではなくなっていました。
申し訳ない気持ちで会社に電話て説明し、いいからしばらく子供と家にいろと言って貰えた時は本当に助かりました。
おチビさんのいる職業婦人のママさんは、一度有事の際の身の振り方を考えてみてください。普段から、綱渡りの状況で必死に毎日お仕事されていると思います。危機的状況になった時、どうぞ私のように手詰まりの状況になる前に・・・・。
ご自身や、配偶者、家族の誰かがお仕事でそういった職種である、という方は多いのではないでしょうか。夫婦ともに業種は違えど、有事の際には初動で動かねばならない、という家庭だってあるはずです。
一番初動が早いのは警察官、自衛隊、消防団含む消防、自治体職員の公務員。お医者さん、看護士さん等医療関係。水道、電気、ガス等のライフラインに関わる仕事あたり。道路や信号、電話、通信機器等を復旧させる工事業種。郵便含む流通の業種。通信関係。銀行等金融関係。銀行は、避難者が窓口に殺到するということもありますが、停電で店舗のシャッターが下りず、震災初日から男性行員が金庫の前で寝ずの番をしたとも聞きました。
地震が起きてから、とりあえず命が助かり、家族が無事であったとわかればとにかく安心です。そして、サバイバルが始まります。
どんな状況でも、どんなことがあっても、人は、街は、復旧へ向けて動き出します。それを復興というのだと思います。
原発が爆発し、余震は止まらず、ライフラインが止まり・・・日本はどうなってしまうんだろうと毎日不安でした。
ですが、それでも、日々は続いていくことのある意味過酷なまでの、凄さ。
皆が皆、ぐっと堪え、サバイバルをしていました。それが復興に繋がると信じて。
次回は、ライフラインがストップしてしまった時の、お助けグッズ等紹介したいと思います。

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