海外アーティストが、ひとまずクラブギグで来日して夏フェスで改めてやってくる流れがすっかり慣例化しているが、15年ほど前まで中堅クラスの来日公演といえば、東京厚生年金会館、渋谷公会堂、中野サンプラザのいずれかが多かった。スムーズに2000人規模の集客を見込めた洋楽市場は今や懐かしむ対象なのかもしれないが、今、これらのライブ会場が次々と無くなる、もしくは使えなくなる事態が生じている。

出典 http://www.cinra.net

東京厚生年金会館は2010年に閉館、渋谷公会堂は渋谷区総合庁舎の建て替えに合わせて今年の秋に閉館して建て替え、中野サンプラザも老朽化と再開発を理由に、20~24年頃に向けて建て直しが予定されている。残念な報を更に続けると、日本青年館は国立競技場新設のためにこの3月末で閉鎖されるし(近接する場所に17年末に開館予定)、日比谷公会堂は改修工事のため16年度から20年以降まで長期休館するという。つまり、相次いで東京のホール会場が使えなくなるのだ。

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東京厚生年金会館の閉館や中野サンプラザの立て直しは知っていたのですが、渋谷公会堂も今年の秋に閉館・建て替えは知りませんでした。おまけに日本青年館も閉鎖で日比谷公会堂も長期閉館となると、東京近辺での中規模なライブ開催ができなくなるのでは?と思うと非常に残念ではあります。

でも、中規模なライブ会場だけならまだしも、関東近郊の大規模なライブ会場もどうも危うい話が出ているようなんですよね。

朝日新聞は昨年8月、夕刊の1面を使って「ライブ会場2016年の変」という記事を打った。16年にライブ会場不足がピークになるという。上記に挙げた場所以外にも、さいたまスーパーアリーナが15~16年度にかけて3~4か月程度の閉鎖、横浜アリーナ、東京国際フォーラムもそれぞれ改修工事を予定、国立代々木体育館も来たる東京五輪に向けて床の強化工事を行なうため、一時的に閉鎖する可能性があるという。

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まだ今年は問題ないにせよ、来年2016年にはSSAや横浜アリーナ、東京国際フォーラムも改修工事が予定されていて、その上代々木体育館も一時閉鎖となると大規模なライブ会場も使えない、と言うことになるみたいです。
流石に同時期に閉鎖、ということはないかと思いますが、その分会場の争奪戦は激しくなるのかもしれないですね。

東京の街がオリンピックに併せて、せわしく改まっていくことを真っ向から否定するわけではないけれど、一挙に様変わりしていくことへの寂しさはやっぱり募る。とりわけ、ホールでのライブが味わいにくくなるのは残念だ。こじんまりとしたライブハウスと、どでかいスタジアムの間に位置する2000人規模のホールは、一体感を損なわぬまま、客との距離をそれなりに作る「魅せるショー」を展開できる稀有な場所である。

「ハロー!プロジェクト」をはじめとしたアイドルグループや韓流スターのファンミーティングに中野サンプラザや日本青年館が重宝されてきたのは、そういったホール会場の特性と無縁ではないだろう。その受け皿がしばらくの間、不足することになってしまう。音楽市場が数年単位で激変を繰り返す中で、同タイミングでいくらかのライブ会場が閉鎖されるのは気がかり。取り越し苦労で終わることを願いたい。

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アイドルだけではなく、最近ではアニメ関連のライブなども開催されることが多いことを考えると、今後この様な一時閉鎖や休館ラッシュが続くようであれば、ライブという音楽的なふれあいが少なくなることが非常に残念でなりません。

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温田スケキヨ このユーザーの他の記事を見る

温田スケキヨと申します。
音楽・ボカロ・ゲーム系・PC/ガジェット系を中心に細々と書くつもりですが、他のジャンルにも手をだすこともあります。
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