アマゾンが倉庫に配置してみたり、狭い配管を調査するヘビ型になってみたり。ロボットがどんどん進化しています。ロボットが普及するようになったら、人間の仕事は奪われてしまう!?いえいえそんなことはありません。ただ役割が変化するだけです。

人にケアされるロボット「スマイビ」が登場

高齢化社会にそなえ、介護負担を軽くする福祉用ロボットの開発が進むなか、新しいタイプのロボットが登場しました。

一見どこかのゆるキャラのようにも見えるこのロボット『スマイビ』は、何もできません。重たい物を苦もなく持ち上げたり、素早い動作で人間を圧倒することなどとてもできません。

『スマイビ』は、人間の赤ちゃんをヒントに開発されました。『スマイビ』にできることは、泣く・笑う・寝るのたった3つだけ。『スマイビ』の世話をするのは、人間の方なのです。

ケアされる人が、ケアする人になる

高齢になれば、体のどこかに何かしらの不具合を抱えるようになります。重い物を持つ、早く歩く。それまでは普通に出来ていたことでも、誰かの手を借りて生活することになります。

不具合が多くなれば、誰かのお世話になる機会もその分増えてしまいます。毎日誰かにケアされる日々。赤ちゃんであれば、ケアされることにも疑問は持ちませんが、高齢者は大人です。毎日誰かのお世話になる日々を、心苦しく感じる人もいるのではないでしょうか。

『スマイビ』」は、肉体的には衰えていったとしても、まだ出来ることがある。つい見過ごしがちな、大事なことを思い出させてくれるロボットです。

誰かを笑顔にすることが生きる喜びとなる

ほったらかしにされると機嫌が悪くなり、退屈だと寝てしまう。そんな『スマイビ』に笑ってもらうために、ケアする人は知恵をしぼります。ご褒美は笑顔です。

例え相手がプログラムされたロボットであっても、誰かや何かを笑顔にするのは意外と難しいものです。難しいから張り合いとなり、張り合いのある生活が、ケアする人にも喜びをもたらします。

ロボットや人工知能が進化しても、人間にしか出来ないことは残る

凡人の成長速度よりもはるか先をゆく、ロボットや人工知能の進化には目を見張るものがあります。ロボットや人工知能と比べるまでもなく、無力感に襲われることはしょっちゅうです。

自分には何もできないのか。そんな無力感に襲われそうになった時には、「誰かを笑顔にする」を思い出してみるのはいかがでしょうか。誰かに笑顔で機嫌よく過ごしてもらう。そのトレーニング相手がロボットなら、試すハードルも低そうです。

人間を笑顔にする、AIBOやASIMOのようなロボットはこれまでもありました。その発想を逆転させ、人間がロボットを笑顔にしようとする試みを形にした『スマイビ』。

「人間を笑顔にする」テクノロジーはこれまでにもたくさんありました。これからは、「不機嫌そうな」テクノロジーを、人間がケアして笑顔にする番。そんな時代が来るかもしれません。

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とある地方都市在住の暇な人です。おかたいところとばっかり縁があった反動で、すっかりゆるふわ好きになりました。リラックスして楽しめる、そんな情報をお届けしたいと思ってます。

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